REXEVが始める蓄電池併設の市場取引支援
株式会社REXEVは、太陽光発電所に向けた新たなサービス、「蓄電池併設の運用・市場取引支援」を導入します。このサービスは、EVのエネルギーマネジメントで培った高度な制御技術を応用し、出力制御、FIPへの移行リスクに対応しつつ、收益最大化を目指します。
背景
近年、FIT制度の満了やFIPへの移行により、既存の太陽光発電所は収益化に向けた新たな課題に直面しています。出力の制御頻発や市場価格の変動など、単に売電するだけの時代は終わりを迎えています。この点を受けて、REXEVは次世代エネルギーマネジメントサービスとして、蓄電池を有効活用したアプローチを提案します。
サービスの概要
REXEVは、太陽光発電事業者が直面する課題に対応するため、以下のようなサービスを提供します:
- - 設計・調達支援: 蓄電池導入にかかる技術支援。
- - EMS制御プラットフォーム: 効率的な運用を支援。
- - 運用代行: 売上シェアリングやSaaSを活用した負担軽減。
- - 収益モニタリング: 定期的なレポートによる収益確認。
- - 市場取引の連携: JEPXや需給調整市場での新たな収益源の確保。
初期段階では高圧の太陽光発電所に焦点を当てつつ、将来的には低圧市場向けのEV+V2Xソリューションへと展開を計画しています。
期待できる効果
このサービスを通じて、事業者は以下のようなメリットを享受できます:
- - 出力抑制を回避し、売電機会を維持。
- - FIP移行に伴う価格プレミアムの上昇。
- - JEPX・需給調整市場で新たな収益機会の獲得。
- - レベニューシェアによる初期投資負担の軽減。
REXEVの強み
REXEVは、EV分野で構築した高度な制御ノウハウを活用し、以下の強みを持ちます:
- - リアルタイム最適化: 市場の変化に適応し、需給調整を行います。
- - 柔軟な運用: 複数メーカーの蓄電池に対応し、市場のルール変化にも適時対応。
- - 先進的なモビリティ連携: V2X制御やリユース電池を使用し、次世代のエネルギー社会を実現します。
導入スキーム
REXEVでは、発電事業者の状況に応じて二つの導入モデルを提供しています:
1.
自社投資モデル: 事業者が蓄電池に投資し、REXEVが運用を代行。
2.
第三者設置モデル: 投資を行わずとも、土地や系統を活用して収益化。
すでにいくつかのプロジェクトが進行中で、目標として2026年4月頃には順次運用を開始する予定です。この新サービスを通じ、発電事業者の収益多様化をサポートします。
目指す未来
REXEVが考える未来は、使用済みのEVバッテリーが地域のエネルギー供給を支える「循環型エネルギー社会」です。より効率的にEVを運用し、寿命を迎えたバッテリーをリユースすることで、低炭素社会の実現を目指しています。
今後の展開
REXEVは地域特性に応じたパートナーとの共創を進め、地域ごとの特製に合ったスキームを設計する予定です。国や自治体、発電事業者と連携しながら、長期的な持続可能性を確保する取り組みを続けてまいります。
展示会情報
最後に、REXEVは2025年9月17日から19日に幕張メッセで行われる「脱炭素経営EXPO」に出展します。詳細な情報や無料入場の事前登録は公式サイトにてご確認ください。