アイシンのWeb社内報「act」が栄誉の受賞
愛知県刈谷市に本社を置く株式会社アイシンが発行するWebグループ報「act」が、2024年度「経団連推薦社内報審査」でWeb社内報部門の総合賞を受賞しました。この受賞は、約12万人の従業員を対象にした社内報が優れた業績を挙げたことを示しています。
売上向上の背景
「act」は2021年から配信が開始され、今ではアイシングループの全従業員およそ35,000人がアクセスしているコミュニケーションサイトへと成長しました。これにより、経営理念の浸透を図り、従業員同士のコミュニケーションを活性化するとともに、企業へのロイヤリティも高めることができました。特に従業員が自身の挑戦を発表できる場としても活用されており、モチベーションの向上に寄与しています。
登録率の向上
この社内報は、特に工場系の従業員に対して登録促進を図るための工夫がなされています。登録率は工場系従業員の登録率がまだ低い状況にあり、それに焦点をあて、実際の工場での困りごと解決のシステムを導入することで、効果的なアプローチを実施しています。このような取り組みを通じて、登録者数の着実な増加が実現しています。実際、全体の登録率は90%に達しており、これは本社の管理職や関連部門と連携した成果でもあります。
記事の内容と評価
「act」の記事は、内容のクオリティが評価されました。中でも「能登半島地震レポート」は特に高く評価されており、これは社内での共有が重要な意味を持つ記事です。このレポートは、地震によって被災したグループ会社や、復旧に向けた活動を行ったメンバーへのインタビューを通じて、多様な視点から復興活動を伝えることで、社員の意識を高める役割も果たしています。
さらに、毎月のテーマを設けた「○○月間」に関連する企画も行われており、関連記事はマンネリを防ぐための工夫が施されています。各部署と密に協力しながら、テーマ設定を行う姿勢が評価されています。特に企業行動倫理月間に関する記事では、倫理に基づいたコミュニケーションの重要性が訴えられ、専門家によるアドバイスが役立つ内容とされています。
経団連推薦社内報審査の意義
経団連推薦社内報審査は、1966年に創設された社内報の表彰制度であり、毎年多くの企業が参加しています。2024年度には180点の応募があり、その中からアイシンの「act」が選ばれたことは、いかにその質が高いかを物語っています。経団連が推進するこの賞は、企業の社内報に投資を促し、社内コミュニケーションを根底から改善するための一助となるものであると言えるでしょう。
まとめ
アイシンの Web社内報「act」は、社内コミュニケーションの新たな形を示す成功例です。受賞を契機に、さらなる発展を遂げることが期待されます。このような取り組みが多くの企業で実施され、従業員のエンゲージメント向上に繋がることを願っています。今後の「act」の進化に注目したいです。