地方からプロへの新たな道を切り拓く
千葉県香取郡多古町を拠点とする3人制プロバスケットボールチーム、CHIBA SKY WINGSが、2026シーズンに向けて公開トライアウトを開催する。このトライアウトは単なる選手選考に留まらず、地域とスポーツ、雇用の相互作用を考慮した画期的な取り組みである。
プロを目指す若者たちの現状
日本国内でプロスポーツを志す若者にとって、「生活」が選手活動を阻む大きな壁である。多くの若者が収入の不安定さや将来設計の不透明さに悩み、競技を断念したり、上京して都心の環境に身を委ねることが一般的だ。CHIBA SKY WINGSは、こうした状況を打破するために設立され、地域に根ざしたプロスポーツモデルを模索している。
トライアウトの詳細
開催日は2026年2月14日、会場は多古町民体育館。参加費は無料で、学生や社会人、性別を問わず誰もが挑戦できる場を提供する。重要視されるのは選手の競技実績ではなく、「プロを本気で目指す覚悟」と「挑戦し続ける姿勢」である。このアプローチは、参加者にとっての新たな可能性を開き、地域コミュニティの中での活躍を促進する。
地域おこし協力隊との連携
トライアウト合格者の一部は多古町の地域おこし協力隊制度を活用し、安定的な収入を得ながら、プロ選手としての活動と地域貢献を両立する。具体的には、月額291,000円の安定収入を得つつ、学校訪問やスポーツ教室、地域イベントへの参加を通じて、地域に価値を還元する役割を果たす。
多古町の魅力
多古町は成田空港の拡張計画と連動するエアポートシティ構想の一環として、地域の発展を図っている。この背景には、2029年に向けての空港機能の強化や国際交流の促進があり、スポーツを通じて人々が集まり、挑戦し、誇りを持つ地域へと変貌していくことが期待されている。CHIBA SKY WINGSはその中心に位置し、スポーツを通じて地域活性化を目指す。
3x3バスケットボールの可能性
3x3バスケットボールは、東京オリンピックの正式種目としても話題になり、その短時間での展開や都市空間との親和性により、地方都市や地域イベントと親和性が高い。CHIBA SKY WINGSは、この競技を地域と世界を繋ぐメディアとして捉え、多くの人々に親しまれるスポーツとして育てていこうとしている。
代表の想い
CHIBA SKY WINGSの代表である北西恭亮氏は、「才能や環境ではなく、挑戦する意志が評価される社会をつくりたい」と語る。彼自身が恵まれた環境にいなかった経験から、挑戦できる場があることの重要性を強調する。CHIBA SKY WINGSは、勝利を求めるだけのチームではなく、挑戦を通じて人生を前に進める人々の集まりである。
今後の展望
2026シーズンからの本格始動に向けて、国内プロリーグへの参戦や国際大会の開催も計画されている。また、海外チームとの交流を通じて、地域、競技、雇用の分断を解消し、新たなプロスポーツモデルを確立していくことが目指されている。
取材のご案内
公開トライアウト当日は取材及び撮影が可能であり、新しい形の地方発プロスポーツと地域おこし協力隊との連携モデルを取材するには絶好の機会である。ぜひ、新たな挑戦の舞台裏を目撃してほしい。