ブランデッドムービーの魅力を学ぶセミナー「THINK by BRANDED」
9月30日、東京都赤坂にある赤坂インターシティAIRで、日鉄興和不動産株式会社によるブランデッドムービーの新たな取り組み「THINK by BRANDED」の発表イベントが行われました。このプロジェクトは、企業や自治体がブランデッドムービーを制作するためのノウハウやスキルを学ぶ年間全5回のセミナーおよびワークショップで構成されています。特に、この取り組みは、アメリカのアカデミー賞に公認されたアジア最大の国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア(SSFF & ASIA)」との連携によって実現されています。
プロジェクトの背後にあるビジョン
当イベントに登壇したのは、SSFF & ASIAの代表を務める別所哲也さんと、ビジネス映像メディアPIVOTのプロデューサーである国山ハセンさん。彼らは、ブランデッドムービーが持つ可能性やプロジェクトの設立背景について語りました。
日鉄興和不動産の髙島一朗氏は、「考え続けることが会社のブランディングの一環であり、自社制作のムービー『I THINK』を通じて大切さを感じている」と述べ、参加者とともに企業のメッセージをどう映像で形にしていくかを探求していきたいと意気込みを示しました。
国山さんは、ブランデッドムービーの本質を「情報の深さ」と「思いの伝わる深さ」に求め、広告の枠を超えたメッセージの伝え方が求められている現代において、その重要性が増していると強調しました。別所さんも「一緒に考える仲間を作っていきたい」と、参加者同士のコミュニケーションの重要性を訴えました。
今後のセミナーのラインナップ
このプロジェクトの第一回目のセミナーは、10月22日(水)にSSFF & ASIAの秋の短編映画祭内で開催されます。テーマは「広告と映画の間にあるもの」です。さらに、第二回から第五回のセミナーでは、企業自身の物語や目的を映像に翻訳するための手法、ブランデッドムービーの広報・展開について具体的に学ぶ機会が設けられます。
企業版ふるさと納税を通じた新たなブランディング
イベントでは、企業と地域が共創する新しいブランディングの形として「企業版ふるさと納税」の活用についても紹介されました。この制度は、企業が寄付を行うことで税額控除を受けられるだけでなく、地域住民との関係構築にも寄与します。地域側も企業の寄付金を利用し、映像を通じて地域の魅力を表現するチャンスを持ちます。
注目作品の上映
発表イベントでは、ブランデッドムービーに関する新しい視点を提供するため、最新トレンドを捉えた注目作品が上映されました。国山さんが評価した『I THINK』は、地域住民の思いやりや共感を基にした作品であり、企業のメッセージを強く伝えています。
この「THINK by BRANDED」プロジェクトは、企業による映像制作の新たな可能性を探る貴重な機会となることでしょう。今後のセミナーを通じて、参加者たちは、映像を通じた強力なメッセージの発信方法を学び、実際のブランデッドムービーの制作に向けた一歩を踏み出すことが期待されています。
公式サイトでの更なる詳細や参加申し込み情報も随時更新されていくとのことですので、多くの方々がこの機会を活用し、映像制作の最前線に触れてみることをお勧めします。