音楽が奏でる健康空間:さっぽろ頭痛もの忘れ・脳神経外科の新たな試み
札幌、中央区に新たにオープンした「さっぽろ頭痛もの忘れ・脳神経外科」では、従来の医療施設のイメージを覆す新しいアプローチが採用されました。それが、シーイヤー株式会社の空間立体音響システム「Cear pavé」です。この技術を取り入れた待合室は、患者様が退屈や不安を感じることなく、リラックスできる場所となっています。
Cear pavéの導入背景
開院を目指して準備を進めていた渕﨑院長が、音響について検討していたところ、札幌ビューホテル 大通公園に設置されたCear pavéの音響体験に感銘を受けたことが、導入のきっかけとなりました。実際に現地を訪れ、その包み込むような音場を体験した院長は、「患者様が安心して過ごせるクリニックを作りたい」という理想に合致するその音質に惚れ込み、導入を決定しました。
心地よい待合室の設計
新クリニックには、患者様の状態に応じて選べる二つの待合室が設けられています。主に空間立体音響が流れる「メイン待合室」と、より静かな環境を提供する「サブ待合室」です。特にサブ待合室には、吸音性に優れた一人掛けの椅子を配置しているため、静かに過ごしたい方に最適です。
このような設計にあたって、シーイヤーの専門家が運用面も含めて最適なスピーカーの配置を提案しました。動線を考慮し、視認性や音響空間のデザインを適切に調整しているため、快適な待合空間が誕生しました。
特別な仕様によるスムーズな導入
Cear pavéは、特別なファームウェアを搭載しており、医療空間での長時間の連続稼働に対応しています。また、複数台のスピーカーを一括で操作できる仕組みが整っており、効率的な給電システムも構築されています。これにより、厳しいスケジュールの中でも短期間での導入が可能となり、医療現場の求める迅速なサービス提供が実現されました。
患者様への配慮
渕﨑院長にとって、患者様の心理的な安心感を持たせることは非常に重要です。彼は、「脳神経外科」を受診される方々が抱えるさまざまな不安や不調に対して、どのようにその気持ちを和らげることができるかを常に考えていました。Cear pavéの音色がその一助となることを信じ、不安を少しでも和らげるための新しい医療体験を提供する決断をつかみました。
院長は、「この選択が正しかったと感じています」と自信を持って述べており、開院後の患者様の反応を見て実感しているようです。
結びに
シーイヤー株式会社の高岡仙執行役員は、音響技術が医療分野にも適用されることで、患者様に寄り添ったクリニックを実現できたことに光栄を感じています。また、今後も医療や商業空間に向けた音響提案を続けていく意向を示しています。
この新しい医療体験は、Cear pavéが生み出す音楽の力によって、患者様に穏やかでリラックスした体験をもたらすでしょう。今後も、このような先進的な取り組みに注目していきたいと思います。