栗山英樹監督の思考を深めるトークイベントレポート

2024年1月15日、東京・ジュンク堂書店で、昨年出版された栗山英樹さんの新著『栗山英樹の思考若者たちを世界一に導いた名監督の言葉』の出版記念トーク＆サイン会が開催されました。本イベントには、約60名のファンが参加し、栗山監督の考え方や思いに触れる貴重な機会となりました。

本イベントの内容

栗山監督は、自身の発言や『信じる』というワードの使い方について語り、その中に込められた思いやエピソードを披露しました。トークは野球に対する真摯な思いに始まり、時折、参加者に笑顔で語りかける姿が印象的でした。これにより、会場全体が栗山監督の魅力に引き込まれたのです。

特に興味深かったのは、ファイターズを率いるこれからのシーズンに向けた意気込みです。彼は「勝ち切ることによって新しい文化が生まれる」と述べ、ファンに向けて「チームが勝つために全力でサポートします」と力強いメッセージを送っていました。

参加者との距離感

トークセッションの後には質問コーナーも設けられ、参加者からの問いかけに栗山監督が一つひとつ丁寧に答える姿が印象に残りました。「好きな食べ物は？」という軽妙な質問には、「こだわった煎餅を買うこと」とユーモアを交えながら語り、そのこだわりに驚く声が上がりました。

また、教育者としての立場を持つ参加者からは「大切にしていることは？」との質問があり、監督として自らの行動が選手にどのように影響を与えるかを考慮しながら進めてきたエピソードを話しました。参加者全員が栗山監督の言葉に心を打たれ、勇気をもらった様子が見て取れました。

平野早矢香さんとの対話

イベントの終盤には、飛び入りでロンドン五輪の卓球団体銀メダリスト・平野早矢香さんが参加。この特別な対話では、大谷翔平選手に対する質問があり、栗山監督は逆に平野さんに様々な質問を投げかけ、会場はその息を呑むようなやりとりに魅了されました。

サイン会の様子

トーク後のサイン会では、参加者と栗山監督が一対一で交流し、彼の言葉に触れながら記念品にサインをしてもらう姿が見受けられました。一人ひとりとの接触を大切にする栗山監督の姿勢には、参加者も大満足の様子でした。

最後に

イベント後の会見では、栗山監督は「実際に皆さんにお会いすると、もっと頑張らなきゃと思います。スポーツ、特に野球の良さを伝えていきたい」と感想を述べました。また、今後の選手たちへの期待や教育の重要性についてもコメントし、「少しでも誰かに響くことができれば本を出す責任があると思います」と締めくくりました。

栗山監督の思考を理解するための貴重な機会だったこのイベントは、参加者にとって野球への新たな情熱を呼び起こすものとなったことでしょう。彼の言葉は、確実に多くの人々に影響を与え、これからのスポーツ界に新たな風を吹き込むに違いありません。