ぴあ関西40周年記念、歌舞伎の夏がやってくる
2024年7月、歌舞伎の夏が大阪で華々しく始まります。ぴあ関西の設立40周年を祝うために、大阪松竹座で開催される「七月大歌舞伎」では、歌舞伎界のオールスターが集結し、注目の親子襲名披露公演も行われます。この特別な公演の幕開けを告げるのは「船乗り込み」という伝統行事です。
歴史ある「船乗り込み」
「船乗り込み」は江戸時代から続く歌舞伎の古典行事であり、俳優たちが江戸や京都から大阪に入る際に行う儀式です。今年は特に記念すべき年で、20年ぶりにぴあ船が出船します。歌舞伎ファンはこの船に乗り込み、鐘や太鼓、さらにはお囃子の演奏を楽しみながら、夏の風情を満喫できます。
乗船券の申し込みについて
乗船券の抽選申し込みは、6月14日から18日までの期間に行われ、対象者は「七月大歌舞伎」のチケットを購入した方のみです。この特典は、歌舞伎を愛する方にとって貴重な体験となるでしょう。
夏の歌舞伎、キャストと演目
「七月大歌舞伎」は、2024年7月5日から24日までの期間にわたり、大阪松竹座で開催されます。この公演には、八代目尾上菊五郎と六代目尾上菊之助の親子が揃って出演し、舞台上でそれぞれの襲名披露を行います。各演目には、名作をはじめとするバリエーション豊かなプログラムが用意されており、観客は風物詩としての歌舞伎の魅力を存分に楽しむことができます。
主な演目とキャスト
- - 『羽根の禿(はねのかむろ)』:六代目菊之助が遊女見習の役を演じる舞踊。
- - 『うかれ坊主(うかれぼうず)』:八代目菊五郎が見せる滑稽な芸。
- - 『梅雨小袖昔八丈(つゆこそでむかしはちじょう)髪結新三』:八代目菊五郎が小悪党を演じる。
- - 『土蜘(つちぐも)』:菊五郎家の家伝の舞踊劇。
さらには、片岡仁左衛門、中村鴈治郎、中村扇雀といった名優も出演し、豪華な顔ぶれによるパフォーマンスが観客を魅了すること間違いなしです。
チケット情報
席種による料金は、一等席が22,000円、二等席が11,000円、三等席が6,000円となっています。また、休演日があるため、事前に公演公式ホームページで情報を確認することをお勧めします。
結論
この夏、伝統的な歌舞伎の魅力を堪能したい方は、ぜひ「七月大歌舞伎」に足を運び、特別行事の「船乗り込み」に参加して、歴史を感じる体験をしてみてはいかがでしょうか。エンターテインメントとしての魅力はもちろん、文化体験としてもこのイベントは見逃せません。