川崎市が目指す完全自動運転バス社会の実現へ、いすゞ製大型バスを追加!
川崎市は、自動運転バスのレベル4実装に向けて目を光らせています。令和9年度を見据えたこのプロジェクトは、「KAWASAKI L4 Bus Project」として展開され、期待の星としていすゞ自動車の大型バス「ERGA」が新たに仲間入りします。最近の発表により、川崎市は過去に導入した中型バス「Minibus2.0」と合わせて、2台体制で実証実験を行うことを示しました。
この実証実験は、さまざまな移動ニーズへの対応や、運行の事業性を検証することを目的としており、今年度の準備を進めています。さらに、プロジェクトは国土交通省の支援を受け、全国10か所の重点支援事業として選定されたことで、さらなる進展が期待されます。この選定は2年連続となり、川崎市の取り組みが注目される結果となりました。
実証実験の概要
今年度の実証実験では、中型バス「Minibus2.0」と国産大型バス「ERGA」の2台を使用し、以下のようなポイントに焦点を当てます。
- - 複数台の自動運行の検証: 新たに加わったERGAを使用し、中型バスと共に運行を行うことで、相互の連携や運行の安定性を測ります。
- - 営業路線での実証運行: 中型バスに限り、運賃有料の実証運行を特定の路線で行います。
- - 長期間のデータ収集: レベル4での運行に向け、約140日間にわたりレベル2での運行を行い、必要なデータを取得します。
車両の詳細
「ERGA」は、いすゞ自動車が手掛ける大型バスで、乗車定員は24名、最高速度は40km/hとされています。一方で中型バス「Minibus2.0」は、ティアフォー製で乗車定員は16名、最高速度は35km/hです。自動運転時の性能が求められる中、これらのバスがどのような走行を実現するのか、注目が集まります。
運行ルートと期間
今回の実証運行は、羽田連絡線と川崎病院線に設定されており、羽田空港エリアと川崎市内の主要なポイントを結ぶ重要なルートとなります。走行は7月から11月にかけて行われ、準備走行も含まれます。大型バスの主要な走行期間は11月から来年1月にかけて予定されています。
自動運転実装推進協議会の強化
川崎市は、令和6年4月に設立された自動運転バスのレベル4実装に向けた「川崎市自動運転実装推進協議会」に新たな参加メンバーを迎え、プロジェクトを加速させるべく取り組んでいます。新たな構成員の参加により、国産大型バスの活用や、社会受容性に関する研究も強化されると見込まれています。
こうした協議会メンバーには、川崎市や地元バス運行企業、大学、民間企業など、多様な顔ぶれが揃っています。2370
この新しい取り組みが、自動運転バスに対する後押しとなり、さらには川崎市における新たな移動のスタイルを生み出す要素となることが期待されます。特に自動運転が進む中での利用者の受け入れや安全性は、今後の重要な課題となりそうです。
川崎市の自動運転バス実証実験は、秋頃から本格的にスタートする予定とのことです。是非、今後の発表に注目していきましょう。