AI生字幕制作システム『J-TAC Pro』が受賞
日本の音と映像の最前線である『Inter BEE 2025』にて、AI生字幕制作システム『J-TAC Pro』が新設された審査委員会賞を獲得しました。この賞は、メディア&エンターテインメント分野における技術革新を評価するために設けられ、一堂に会した国内外の先進技術・製品の中から際立ったものが表彰されています。
INTER BEE AWARDとは
『INTER BEE AWARD』は、Inter BEEで展示される多くの技術や製品の中から、特に優れた展示案件を選出し表彰するものです。2025年には開催60回を迎え、技術の進化や創造活動の発展に寄与することを目的としています。このアワードは、映像、音声、通信の専門家たちが集まることでも知られ、業界の最先端を感じる場となっています。
『J-TAC Pro』の概要
『J-TAC Pro』は、テレビ放送において生放送の番組に字幕を付与するためのシステムで、使いやすさと効率性を追求した設計がされています。このシステムは、「認識端末」や「校正端末」、さらには「クラウド型音声認識エンジン」で構成されており、特に「ストレートニュース」などの特定のコンテンツに対しては、驚異的な認識率を誇ります。
操作プロセス
1.
放送音声の入力: 認識端末に音声を入力。
2.
音声認識処理: 音声データをクラウドに送信し、処理を行い、テキストを生成。
3.
校正作業: 認識結果を手動または自動で校正し、誤認識の修正を施す。
4.
字幕付与: 校正が完了したテキストを字幕システムに送信し、放送に字幕を付与する。
このプロセスを経ることで、迅速かつ高精度な字幕制作が可能となり、感情豊かな表現がバラエティ番組やニュース番組に広がります。
今後の展望
Inter BEE 2025では、さらに進化した日本製のクラウド型テロップシステム「mashup」との連携も注目されています。これにより、リアルタイムでのテロップ作成が容易になり、イベントやスポーツ中継においても新たな可能性が広がります。テレビ朝日クリエイトは、これまで以上にユーザーのニーズに応える技術革新を進めていくことでしょう。
イベント情報
Inter BEE 2025は、11月19日から21日にかけて幕張メッセで開催されます。入場は無料ですが、事前登録が必要です。このイベントでは、音と映像、通信の最先端技術を一堂に見ることができ、業界の未来を感じさせる貴重な機会です。
ブースは幕張メッセホール5の5510小間に設置されおり、『J-TAC Pro』を含む最新技術が展示されます。ぜひ、生の感動を体験しにお越しください。詳細は
こちらをご覧ください。
会社概要
株式会社テレビ朝日クリエイトは、1991年に設立され、テレビ番組の制作からイベントの企画、CGのデザイン、さらには字幕制作に至るまで多岐にわたる事業を展開しています。彼らの取り組みは、全体として日本のテレビ業界を支え、高品質なコンテンツ制作に寄与しています。