今年も上方落語の次世代を担う才能を発掘するためのイベント『マルエスPresents 神戸新開地・喜楽館AWARD 2025』の開催が決定しました。この催しは、観客やラジオリスナーが審査員となり、実力ある落語家の中から次代の看板スターを選出する画期的なコンテストです。
イベントの背景と目的
上方落語の定席「神戸新開地・喜楽館」とABCラジオが共催するこのイベントは、入門16年目から25年目までの落語家を対象にし、観客との直接的な交流を通じて上方落語の発展を図ることを目的としています。参加資格を持つ噺家たちがこの機会を活用し、さらなる成長を遂げることを期待しています。
昨年の競演では、24名の噺家から選ばれた優秀なファイナリストたちが熱演を繰り広げ、桂ちょうばさんが見事優勝を果たしました。彼は初代王者の桂雀太さんに続く栄冠をつかむことになり、観客の心を掴むパフォーマンスへの期待が高まります。
参加資格と審査
「神戸新開地・喜楽館AWARD 2025」の参加資格は、上方落語協会に所属する入門16年目から25年目の噺家です。これにより、名実ともに上方落語を担う精鋭たちが競い合い、切磋琢磨する場が整っています。
また、審査方法は緊張感と華やかさを兼ね備えています。予選は9月12日、16日、17日、22日の4日間にわたり、ABCラジオの「日曜落語~なみはや亭~」の公開録音として実施されます。ここで観客の投票によって決勝に進出する落語家が決まります。決勝戦は12月7日を予定しており、ABCラジオでの生中継も行われるため、ファンはその瞬間を逃さずに観戦できます。
優勝賞金と副賞
注目すべきは、優勝賞金が喜楽館のお客様からの「浄財」を河原として全額贈呈される点です。昨年の大会では、現金108万円に加え、寄付された1ドル札や図書カードなど、多様な形でサポートが集まりました。この結果、桂ちょうばさんは総額108万円を超える特典を手にしました。
今年も同様に、募金箱が設置される予定で、会場に足を運んだ方々からの寄付が期待されています。また、特別協賛の株式会社マルエス様からは、副賞として「こだわりシリーズいか天大王28g」が1年分贈呈されることも発表されています。
最後に
上方落語のファンはもちろん、興味を持つ全ての人々にとって、このコンテストは見逃せないイベントとなることでしょう。参加する噺家たちの顔ぶれが決まりましたら、神戸新開地・喜楽館とABCラジオの公式サイトやSNSで告知される予定です。この歴史ある舞台が、どのように新しい才能を育んでいくのか、目を離せません!