池上彰の特番
2025-08-08 12:38:48

「池上彰の戦争を考えるSP2025」が命の尊さを問い直す

番組概要



毎年恒例の特番「池上彰の戦争を考えるSP2025 命の大切さについて改めて考える」が、8月10日(日)ひる12時から放送されます。この番組は、戦争から80年が経過した今、戦争の危機と命の尊厳に向き合う貴重な機会です。

戦争の現状



現在、ウクライナやガザにおいて、合計で35万人以上の死者が出ており、世界の各地で戦争がひしひしと迫ってきています。今年の特番は16回目、今なお我々の周りには多くの戦争の影響が見受けられます。番組では、戦争によって失われた命の数々を振り返り、私たちがどう命を大切にできるのかを考えます。

戦争の象徴「回天」



番組では、昭和19年に開発された「人間魚雷・回天」にも焦点を当てます。一度発射されれば、再び帰還することはできないこの兵器は、1.5トンの爆薬を積載して敵艦に突入する「十死零生」の特攻兵器でした。回天だけでも80名の搭乗員が戦死し、訓練中の事故で亡くなった人数を考慮すると、145人もの若い命が失われています。その平均年齢はわずか20.9歳という若さ。命の無常さを痛感せざるを得ません。

現地取材



池上彰さんとゲストの宮崎美子さんは、回天の記念館がある山口県大津島を訪れ、特攻で命を散らした搭乗員の一人、塚本太郎さんの“声の遺書”に耳を傾けます。この肉声は貴重で、彼らとともに散っていった若い命の重みを感じざるを得ません。

また、山口県岩国市を現地取材し、ポツダム宣言後に受けた空襲によって失われた500人の尊い命の跡を追います。さらに、米軍岩国基地内の旧日本軍戦跡での掩体壕も訪問し、その歴史の重みを感じ取ります。

池上彰の思い



池上さんは、大津島を訪れた感想として、80年前に何が起こったのかを思うと恐ろしさを感じたと言います。「特攻の遺書を読み、その思いを私たちがどう受け継いでいけば良いのか」と苦悩しつつ、私たち自身も命を大切にしているのか考え直す必要があると語ります。

宮崎美子の感想



宮崎美子さんは、回天記念館で実際の回天のレプリカを見ることで、戦争が起こった事実を再認識したと述べます。戦争の経験を語れずに逝った多くの人たちの思いを、今生きる私たちがどう受け継いでいくのか、その使命に気付いたと感じています。彼女は、戦争を知らない世代である幸運を感謝しつつ、その命が過去にならないよう、今後伝える責任があると自覚しています。

制作者の意見



金山円プロデューサーは、80年の平和を経た日本だが、今なおロシアのウクライナ侵攻やイスラエル・ガザの情勢、インドとパキスタンの軍事衝突など、厳しい現状が続いていると評価します。番組を通じて、戦争の恐ろしさや命の大切さに向き合うことが、戦争を抑止する意味するのだと信じています。

放送情報



今回の特番は「テレビ東京」で、8月10日(日)昼12時から放送されます。また、放送後は「ネットもテレ東」や「TVer」にて見逃し配信も行われるので、ぜひご視聴ください。詳細は番組の公式サイトをご覧ください。

テレ東公式サイトはこちら
TVerでの配信はこちら


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