追加調達で未来のモビリティ社会へ一歩前進
KGモーターズ株式会社(代表取締役CEO:楠一成)は、シリーズAラウンドにおいて3.6億円の追加資金調達を実施し、総額17.5億円に達しました。最新の資金調達により、これまでの累計資金調達額は23.8億円に到達し、新たなステージへと進化を遂げようとしています。
この調達では、自動車部品大手の豊田合成株式会社やリース事業を手がけるみずほリース株式会社が運営するCVCなど、幅広い業種から新たな出資者が加わりました。これにより、「mibot」という超小型EVの量産後の市場展開が一層強化されることが期待されています。
量産体制の向上
追加調達した資金は、mibotの初期ロットの量産試作や部材調達、そして量産設備への投資に活用されます。また、生産体制や品質管理体制の整備、マーケティング計画の実施など、mibotのブランド認知拡大に向けた施策が進められます。
特に現在の地域のニーズに応じた事業基盤の拡充に繋がるよう、地域資源との共創にも力を入れていく考えです。新たに参画した事業者との連携を通じて、共同開発や販路・サービス網の拡充など、量産後のビジネス展開も視野に入れ進めます。
参加企業のコメントから見る期待
豊田合成のCVCキャピタリストである村松実希子氏は、KGモーターズとの協業に期待を寄せています。「小型モビリティ領域におけるKGモーターズの経験と、我が社の技術が融合することで、安心・安全な移動を提供すると信じています」とのコメントを残しています。
また、未来創造キャピタル株式会社の松山敏彦氏も「mibotは地域交通の重要な解決策となる」と話し、このプロダクトが持つ価値を高く評価しています。他にも、鈴与商事や日本海ラボなど、多くの人々がmibotの今後の成長に注目しています。
mibotの魅力
KGモーターズが開発した「mibot」は、1人乗りの超小型EVとして、持続可能な移動を重視して設計されています。レトロで未来的なデザイン、優れた安全性、ドアやエアコンも完備した快適性に加え、低コストでの維持が可能です。特に、SDV(ソフトウェア定義車両)設計を採用しており、機能表示や体験は随時進化することができます。
主要なスペックとしては、最高速度が60km/h、航続距離は100km(30km/hでの定地走行試験値)、充電規格はJ1772/AC100-200V、乗車定員は1名です。そのため、都市部での使い勝手が良く、将来的には新しい移動のエコシステムを形成する可能性も秘めています。
今後の展望
KGモーターズは、2025年12月末を目指して初期ロットの納車を行う予定です。その後、本格的に参画した企業との協業を強化し、製品の進化や販売・リース業務の拡大を進めていく考えです。また、新たなパートナーシップを構築し、持続可能なモビリティ社会の実現を目指していきます。
地域に根ざしつつ、技術革新を続けるKGモーターズの旅路に、今後も注目していきましょう。