台湾発の感情を紡ぐ一人芝居ミュージカル『安庭』
2026年2月、東京・下北沢のシアター711で、台湾の一人芝居ミュージカル『安庭』(アンティン)が上演されることが決まりました。主催は峸劇場(Ridge Theatre)で、この作品は北投アートフェスティバルや品劇場と協力し、独自の魅力を持った上演を展開します。
ミニマリズムが描く恋愛の深層
『安庭』は、恋愛が終わる瞬間を描きつつ、別れを単なる終点とは見なさないユニークな視点を持っています。主人公・李麒(リー・チー)の内なる葛藤が、一つのギターとともに舞台上で語り部として昇華されます。彼は、愛を抱えながらそれとは対極の距離を選ぶ決断を下しますが、その選択は未整理な気持ちと共鳴し、観客に自身の思い出や感情とも重なる機会を提供します。
作品の背景と評価
本作は、2020年の台北フリンジフェスティバルで「北藝精選賞」を受賞。以来、多くの再演を重ね、今回で五度目の披露となります。これはただの成功作の継続ではありません。異なる都市や観客と出会うことで、作品の意義を更新し続けているのです。
制作意図と演出
峸劇場は、芸術と地域密着の関係を大切にし、「小さな作品を育てる」という理念を持って活動しています。この創作スタイルが『安庭』の内容にも色濃く表れています。最小限の舞台装置や一人の俳優によるパフォーマンスは、決して制約ではなく、むしろ観客が感情に集中できる環境を提供するための必然の選択です。
下北沢は演劇文化が栄え、数多くの恋愛をテーマにした作品が数多くありますが、『安庭』が描くのは「恋愛そのもの」ではなく、愛の記憶や自己との関係なのです。
公演詳細
『安庭』の公演は、2026年2月12日(木)から14日(土)までの期間、70分間の上演が予定されています。各日14:00からのスタートで、上演言語は台湾華語で、日本語の字幕も提供されます。チケットは現在カンフェティで購入可能です。
公演情報
- 2月12日(木) 14:00
- 2月13日(金) 14:00
- 2月14日(土) 14:00
- 鍾岳桓(ジョーン・ユエホワン)
- 一般: 3,500円
- 世田谷区民割引: 2,500円
- 学生: 1,000円
公式ホームページやチケット購入に関する詳細は、
こちらからご確認ください。バレンタインデーの季節にぴったりの『安庭』、恋愛を問い直す機会となること間違いなしです。