バロック音楽の魅力を探る旅、最終章
神奈川県民ホールで開催された大人気の音楽シリーズ「C×Baroque(シー・バイ・バロック)」が、いよいよ最終回を迎えます。音楽監督の大塚直哉が務め、多彩なバロック音楽を楽しむこのシリーズは、150年にわたるバロックの歴史を辿り、その魅力を探求してきました。2026年3月20日、横浜みなとみらいホールからお届けする最終回は、「コンチェルト」と「ソナタ」をテーマに、バロック音楽の真髄を華やかに締めくくります。
歴史的な作品とその革新
バロック時代の音楽形式として確立された「コンチェルト(協奏曲)」は、少数の独奏楽器と弦楽合奏が交互に競演するスタイルとして進化しました。この独自の形式は、古典派音楽期以降においても大きな影響を与えています。最終回では、ヴィヴァルディの名作『四季』や、J.S.バッハの『ブランデンブルク協奏曲第5番』といった革新的な作品が演奏されます。これらの作品は、後の時代における標題音楽やピアノ協奏曲に大きな影響をもたらしました。
さらに、バロック中期にスタイルが確立された「ソナタ」は、その多楽章形式や室内楽としての楽しみ方が特徴です。今回は、様々な巨匠たちによる弦楽ソナタの源流や、J.S.バッハの『ヴァイオリンとチェンバロのソナタ第4番』なども紹介。これらの作品は、音楽史の中で重要な位置を占めています。
バロック音楽の新たな表現
「C×Baroque」のフィナーレを飾るこの公演では、大塚直哉がチェンバロを演奏し、彼自身の解説も加えます。一緒にステージに立つのは、桐山建志や大西律子(いずれもバロックヴァイオリン)、廣海史帆(バロックヴァイオリン、ヴィオラ)、西沢央子(バロックチェロ)、栗田涼子(ヴィオローネ)、戸髙美穂(フラウト・トラヴェルソ)という豪華メンバーです。彼らが織りなす音楽は、バロックからその先への流れを体現します。
聴き逃せない詳細
この公演は、2026年3月20日(金・祝)の15:00からスタートします。会場は横浜みなとみらいホール小ホールです。チケットは全席指定で、一般は4,000円、24歳以下は2,000円となります。チケットは、チケットかながわや公式ウェブサイトなどで購入可能です。
その音楽体験は、ただのコンサートを超え、時を超えた感動をもたらすことでしょう。バロック音楽の創造と表現がどのように進化してきたのか、ぜひその目で耳で感じてください。皆さまのご来場を心よりお待ちしています。