2025年4月中古車市場
2025-05-30 12:57:29

2025年4月の中古車市場動向:登録台数減少と相場下落を探る

中古車市場の2025年4月動向



2025年4月の中古車市場は、さまざまな動きが見られた。株式会社ファブリカコミュニケーションズが運営する中古車情報サイト「車選びドットコム」が発表した報告書を基に、新車と中古車の登録台数の推移について詳しく分析してみたい。

自動車市場の全体像



4月の自動車登録状況は、前年同月比で見ても新車は110.5%、一方で中古車は100.7%と、新車の方が増加傾向を示している。特に新車登録は2025年1月から4ヵ月連続で前年の数字を上回っており、今後の市場動向にも注目が集まっている。これは、新車の需要が高まっており、下取りや買取りによる中古車の流入が増えていることを示唆している。

しかし、3月と比較すると4月の新車・中古車登録台数は共に減少しており、これは例年の傾向通りである。3月からの登録台数の減少はさまざまな要因に起因しているが、消費者の購買傾向や春の新生活の影響も考えられる。

オークション市場の変化



2025年の中古車オークションでは、出品台数が増加の一途を辿り、相場が下落している。特に、3~5年落ちの車両については2023年と同水準まで価格が低下しており、6~10年落ちの車両はそれ以下の水準で取引されていることが報告された。この背景には、トヨタ車の新車登録が増加した結果、下取り車が市場に流出していることや、相場の低下により損切り目的での出品が増えたことが挙げられる。

特に注目すべき例として、人気のアルファードとヴェルファイアがある。両車両のオークション出品台数が急増し、主な輸出先であるマレーシアでは車両が相当数市場に供給されている。結果として、これらの車両の相場は急激に変動している。

このような需給バランスの変化を的確に把握するためには、オークションの出品状況や新規出品された車両について、こまめにチェックすることが必要だ。

輸出市場の動き



2025年の中古車輸出市場では、コンテナ船の輸送費が下落しているため、アジアやアフリカ諸国において活発な動きがみられる。しかし、ロシアの経済制裁や米国の関税問題など、一部地域では依然として不安定な状態が続いている。特にロシアではリサイクル税の引き上げが影響し、前年同月比の輸出台数は減少したが、過去の例から見ても数ヶ月内に数値が回復することが期待されている。

一方、米国向けの輸出は割合が小さいため、その影響は限定的とされているが、関税の高さが続く限り、影響を受ける車両カテゴリーも存在する。

中古車販売動向とデータ



「車選びドットコム」の市場動向に基づくと、2025年4月の国産車中古車販売ランキングで、プリウスがトップを維持しているが、軽自動車のシェアは落ち込んでいる。特に、セレナやエブリイなどが順位を上げている点が注目される。

私たちもこのように目まぐるしく変わる市場のデータを分析し、中古車販売店の経営活動をサポートすることが求められている。データを元に営業戦略を見直し、変化に迅速に対応する姿勢が必要不可欠である。「車選びドットコム」は、その解析結果を加盟店に提供し、効果的な販売方法を模索している。

今後の市場動向を見据え、引き続き中古車市場の動きにご注目ください。


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