「合同会社LCB」の設立で地域活性化の新たな柱に！

地域活性化の新たな形: 合同会社LCBの設立

日本各地の地域情報をつなぐ新しい取り組みが始まりました。北海道テレビ放送株式会社をはじめとする全国複数のテレビ局が共同で設立した「合同会社LCB」が、その中心となっています。「LCB」とはLocal Contents Bankの略であり、地域情報コンテンツの流通を促進することを目的としています。これにより、地域の活性化を図る狙いです。

LCB設立の背景

LCBは、地域のテレビ局が制作した情報番組から切り出された映像を集めた映像バンクです。地元のグルメや店舗、祭りや観光スポット、そして地方の人々の生活に関するドキュメンタリーなど、さまざまなコンテンツが集積されています。2024年度からは、一般社団法人放送サービス高度化推進協会（A-PAB）が主体となって、この映像バンクを利用した実証実験が始まります。

実証実験では、テーマごとにまとめられた「プレイリスト」が配信プラットフォームに送られ、視聴行動の分析が行われます。全国55社のローカル民放局が参加予定で、地域情報の需要を把握する貴重な機会となるでしょう。

このプロジェクトは、インターネットでの視聴行動が活発化するために、映像に伴うメタ情報の充実が不可欠であるという考えのもと進められています。LCBのシステムは、株式会社IPGが保持するコンテンツ情報と連携し、また株式会社エム・データや生成AIの技術も活用することで、メタ情報付与作業の効率化を達成しています。これにより、ローカル放送局のDX（デジタルトランスフォーメーション）にも貢献することが期待されています。

合同会社LCBの目的と役割

LCBは、地域情報コンテンツの流通促進を通じて地域の活性化、業務のDX化、そしてローカル放送の発展を支援することを目指しています。具体的には以下の役割を担います：

- LCB事業全般の運営と統括
- 放送局や外部パートナーとの調整、契約業務
- LCBシステムの運用と開発

本社は大阪市の毎日放送内に位置し、設立日は2025年10月29日。代表社員は毎日放送で、北海道テレビやテレビ西日本、テレビ宮崎が業務執行社員として参加します。

地域コンテンツの光を当てる

LCBはローカルコンテンツという「宝」を発掘し、それを輝かせる役割を担っています。教育、観光、ECサイトなど多様なビジネスシーンで活用される取り組みが進められており、この流通促進により地域活性化が期待されています。

国内外問わず、地域の魅力を最大限に引き出すためのさまざまなプロモーションが計画されています。その一端として、国内配信プラットフォームと連携したテーマ別プレイリストの配信や、観光プロモーション動画としての地域紹介が挙げられます。また、地域ブランドとの連携や、災害・防災に関する啓発素材の提供も行われる予定です。