大阪・関西万博に車いすパラテニス選手髙室冴綺が登壇！多様性を体感する3日間

大阪・関西万博が実現する多様性の祭典

2025年9月、待ちに待った「SPORTS of HEART」が大阪・関西万博で盛大に開催されました。このイベントには、多くのアスリートやクリエイターが集結し、障害者と健常者が共に楽しむ場を創出しました。その中心にいたのは、車いすパラテニス選手の髙室冴綺さんです。彼女は、障害の有無に関わらずみんなが自分らしく生きる社会を目指す株式会社スタートラインに所属し、多様性をテーマにした体験型ブースで活躍しました。

SPORTS of HEARTの趣旨とは

「SPORTS of HEART」は、すべての人が共に分かち合って暮らす社会を目指したプロジェクトです。この活動は、障害者も健常者も国境を越えて参加することで、心豊かなニッポンを創ることを目指しています。2025年の万博では、ダイバーシティをテーマにイベントが行われ、スポーツ、ファッション、音楽、アート、食を通じて、誰もが楽しめる空間が生まれました。

体験型イベントの内容

一つの場所で、さまざまなアクティビティを楽しめるのがこのイベントの特徴です。開会式では著名な方々が登壇し、ダイバーシティファッションショーやスポーツ体験ゾーンが盛り上がりました。特に、髙室選手が担当した「ストラックアウト de 車いすテニス体験」ブースでは、参加者が競技用車いすに乗り、的を狙って打つというユニークな体験が提供されました。これにより、車いすテニスのスピード感や戦術性、奥深さを直接体感することができ、多くの人々がその魅力に触れました。

髙室冴綺とともに語った「スポーツがつなぐ心」

髙室選手はトークショーにも参加し、「ダイバーシティ＆スポーツ」をテーマに語り合いました。特に、自身が高校生の時に参加した「SPORTS of HEART」が人生をどう変えたかについて、感動的なエピソードを共有しました。彼女は、「言葉が通じない時でも、心はつながる。それがスポーツの力」と語りました。この言葉には、異なる背景を持つアスリート同士が築く友情の重要性が込められています。

スポーツの力がもたらす未来

髙室選手は、車いすテニスが「障害があってもすごいスポーツ」としてではなく、「純粋に面白いスポーツ」として認識されることを願っています。彼女は若い世代にも向けて、多様性を難しく考えず、さまざまな人と交流してほしいとメッセージを送りました。このような経験を通じて、参加者は違った視点を得、共生社会の価値が広まることを期待しています。

株式会社スタートラインの役割

「SPORTS of HEART 2025 in 大阪・関西万博」は、株式会社スタートラインの障害者雇用支援の取り組みの一環でもあります。彼らは、障害者が自分らしく生きられる社会を実現するために、さまざまな支援を行っています。彼らの努力によって、多様な人々の可能性を引き出す新たな場が生まれ、共生の社会が少しずつ実現していくことを望みます。