伊藤園がテゲバジャーロ宮崎のトップパートナーに就任し地域活性化へ

伊藤園がテゲバジャーロ宮崎と手を組む

JリーグのJ3クラブであるテゲバジャーロ宮崎が、株式会社伊藤園とトップパートナー契約を締結した。この新たなパートナーシップは地域への貢献を目指し、両者が持つ強みを活かした取り組みが期待されている。伊藤園は長年にわたり宮崎県で茶葉やにんじんの契約栽培を行う重要な企業であり、今回はその経験を基にした地域密着型の活動を推進していくという。

伊藤園は、全国7県9地区で展開する茶産地育成事業を通じて、地域の生産農家に対する支援を強化。生産性向上や農家の事業承継、新規参入者の育成に力を入れることで、茶農家の未来を開く方針だ。また、テゲバジャーロ宮崎はこの契約によって伊藤園の持続可能なキーワードである「茶産地育成事業」を応援することとなる。

契約締結の背景と目的

テゲバジャーロ宮崎の代表取締役会長でもあるいちご株式会社の石原実氏は、伊藤園との関係が長いことを強調。過去に南九州地域の伊藤園の生産農家や工場を訪問した経験があり、その際に同社の地域貢献への姿勢に感銘を受けたと語る。両者はこれから地域の発展を目指し、一緒に力を合わせることを決意した。

この取り組みでは、伊藤園が推進している「茶殻リサイクル」などの循環型社会の実現にも協力していく予定だ。宮崎県におけるサステナビリティの向上を図り、地域経済の活性化にも寄与することが狙いである。

両社の意気込み

このパートナーシップの意義を深化させるため、伊藤園の貴志望常務執行役員は地域発展への強い願いを表明。テゲバジャーロ宮崎の活性化を通じて、地域のサッカー文化をも支えることを目指す。そのうえで、生活利便性を向上させるために、お茶文化を最大限に伝えることにも注力すると語った。

両社のリーダーが深く信頼し合い、共通のビジョンに向けて歩んでいることが分かる。テゲバジャーロ宮崎をネクストステージへと推進する彼らの様々な取り組みが、地域にどのようなインパクトをもたらすのか。今後の動向から目が離せない。