ジェイテクトが「愛知発明賞」を受賞!
株式会社ジェイテクトは、愛知県の発明協会が主催する「令和7年度愛知発明表彰」において、栄えある愛知発明賞を受賞しました。これは同社の先進的な技術が評価された結果であり、モビリティの未来に向けた重要な一歩といえます。
この受賞の背後にあるのは、エンジンと電動ユニットを組み合わせたハイブリッド車両(HEVやPHEV)の需要がますます増加している中で、エンジン関連技術の革新が必要とされている背景です。
発明技術の概要
ジェイテクトが特許を取得したのは、エンジンのカムシャフトに関連する革新的な研削技術です。この発明は、エンジンの燃焼室内での空気と混合気の流入量を最適化するため、カムシャフトを凹形状に研削加工する技術に関連しています。具体的には、研削盤の砥石軸に搭載される静圧スラスト軸受を小型化・省スペース化することにより、研削能力が向上しました。
これにより、凹形状のカムプロフィールが作成可能となり、結果的にエンジンの燃焼効率が向上し、燃料消費の削減に寄与します。この革新は、さらに自動車メーカーが求める高効率・低燃費なエンジンの実現を支えています。
受賞の喜びと今後の展望
受賞を受けて、ジェイテクトの関係者は「我々の発明は、長年にわたって培ってきた技術を基にして、従来の工作機械では製造が難しい高付加価値の部品を量産可能にしたものです」とコメントしています。この新技術を駆使した工作機械によって、製造された部品は世界中のハイブリッド車やPHEVに搭載され、持続可能なモビリティ社会の実現に向けた新たな価値の創出に寄与しています。
今後、ジェイテクトは既存の技術をさらに進化させるだけでなく、新たな発明にも挑戦し続け、モビリティ社会の未来を創造するソリューションプロバイダーを目指して進みます。
愛知発明表彰とは?
愛知発明表彰は、愛知県における発明の奨励と振興を目的に、1980年度から実施されている制度です。毎年、優れた発明者が評価され、その業績が表彰されます。この表彰は技術者や研究開発者のモチベーションを高める重要な機会ともなっており、地域の技術力向上にも貢献する行事です。
ジェイテクトの受賞は、同社の技術革新の象徴とも言えるものであり、今後の展開に注目が集まります。持続可能な未来に向けて、彼らの挑戦は続いていくでしょう。