AI技術が変えるオートバックスのピット作業の未来とは

AI技術が変えるオートバックスのピット作業

株式会社オートバックスセブンは、2025年度を目指し全店舗のピットレーンにAI搭載の「安心ピットカメラ」を導入する計画を発表しました。この取り組みは、ピット作業の透明性向上を目指した重要なステップです。近年、自動車業界では信頼を損なうような問題が散見されていますが、その背景にはピット作業の不透明さがあると言われています。オートバックスは、この課題に立ち向かうための新たな取り組みを進めています。

透明性と監視の重要性

オートバックスグループでは、過去にピット作業の透明性を保つ努力をしてきました。オープンピット構造の導入や、作業室からの見える化が進められました。しかし、新しい店舗では人員の労働環境や防犯面の理由からオープンピットの採用が減少してきていました。これにより、ピット作業の透明性が再び課題とされていたのです。

AI搭載カメラの導入

この問題を解決するため、AIを搭載したカメラを全店舗に設置することで、リアルタイムでの作業状況の確認が可能となります。お客様は、専用のWebサイトを通じて自身の車両の作業状況をスマートフォンで視聴できます。このカメラはナンバー情報を取得し、自動的に入庫した車両を識別します。そのため、自車の作業のみを視聴することができ、プライバシーも保護される仕組みです。

便利な機能とさらなる拡張

さらに、撮影された映像は入庫後3日間ストレージに保存されるため、後から作業を振り返ることも可能です。今後も、システムは段階的に機能が拡張される予定で、ピット作業の効率化や作業時間の短縮が目指されます。このようにして、お客様の利便性を高める取り組みが継続的に行われることが期待されます。

展示会での初公開

この新システムの構築に関与しているオートバックスデジタルイニシアチブは、2025年2月26日から28日に開催される「第22回国際オートアフターマーケットEXPO 2025」で「安心ピットカメラ」の初展示を行います。この展示により、多くの人々に新たな取り組みを知ってもらう機会となるでしょう。

未来の目指す姿

オートバックスは「社会の交通の安全とお客様の豊かな人生の実現」をコンセプトに、今後も安全性や利便性向上に取り組み続けるとともに、環境や社会問題の解決にも取り組んでいくことを宣言しています。この新たな試みは、まさにその一環と言えます。オートバックスが目指す未来に、どういった変化がもたらされるのかが楽しみです。