ムシラセが放つ新たな家族劇『なんかの味』
2025年4月、東京都世田谷区のOFF・OFFシアターにて、演劇プロデュースユニット・ムシラセの新作『なんかの味』が上演される。この作品は小津安二郎監督の名作「秋刀魚の味」を基にしており、現代の家族関係を取り扱ったストーリーとなっている。
ムシラセは2008年に結成されて以来、精巧な劇作とビジュアライズに定評がある。団体名の由来は「虫の知らせ」であり、劇中では日常の美しさや痛みをリアルに描写し、観客に深い感動を提供している。特に、初めて観劇する人でも理解しやすく、楽しめる内容にこだわって作品作りを行っている。
『なんかの味』のストーリーについて
本作では、男やもめの父親が婚期を迎えた娘との関係を描く。父親はバンドをやりたいという欲求から、娘を振り回すことに。令和の家族の光景を保坂萌の視点で表現し、観客に笑いと共感をもたらす。また、この物語は、ただのコミカルな家族劇ではなく、愛や希望、そしてリアルな人間関係の深淵を掘り下げる内容となっている。
公演概要
- - 公演期間: 2025年4月2日(水)〜 2025年4月9日(水)
- - 会場: OFF・OFFシアター(東京都世田谷区北沢2-11-8 TAROビル3F)
- - チケット発売中: カンフェティで購入可能
親子の絆を描いた本作には、扉座の有馬自由をはじめ、多彩な演者が参加。橘花梨、中野亜美、松永玲子らがそれぞれの役割を通じて、観客に新たな感動を提供してくれるだろう。
スタッフについて
この作品の脚本・演出を手がけるのは保坂萌であり、彼女はムシラセの全作品において作・演出・写真を担当してきた。舞台美術、照明、音響など、多くの優れたスタッフが本作に関わり、全体のクオリティを高めている。
ここには、美術や音響へのこだわりが集結し、舞台上に彩りを加える。保坂萌が描き出す舞台美術は、観る者に一枚絵のような感動を与え、音響も観客を作品の世界に引き込む重要な要素となっている。
チケット情報
チケットの価格は以下のようになっている:
- - ご親族様チケット: 8,000円(優先入場券・予約順整理券・引き出物家族写真付き)
- - 一般: 5,000円
- - U22: 2,500円(全席自由・税込)
観劇を希望される方は、公演前日までに収容人数に応じた整理番号を受付で受け取る必要があるため、早めの来場をお勧めしたい。
まとめ
ムシラセの『なんかの味』は、現代に生きる家族を描いた心温まる物語である。小津安二郎の名作をベースにしながらも、独自の解釈を加えたこの作品が、観客にどのようなメッセージを届けるのか、期待が高まる。観客が作品を観た後の帰り道に、世界がより美しく感じられるような経験を提供することを目指している。興味がある方は、是非チケットを手に入れて、劇場へ足を運んでみてはいかがだろうか。