安全運転の新たな取り組み DNPの社用車アルコール・インターロック機能

DNP社用車に導入された新技術

大日本印刷株式会社（DNP）は、自社の社用車に「DNP社用車管理サービス」の一環で、アルコール・インターロック機能を導入しました。本機能は、運転手のアルコール検知結果が起動システムと連動し、アルコールが検知された際にエンジンがかからない仕組みです。この取り組みは、社内の飲酒運転防止を強化するためのモデルケースとして位置づけられています。

アルコール検知による安全運転の実現

国内では、白ナンバーの社用車においてアルコール検知器を用いた検査が義務付けられています。対面検査が原則ですが、対面が難しい場合には「対面に準ずる方法」での実施が求められています。DNPはこの課題を解決するため、GMSと東海理化と協力し、2025年1月から運転者が専用機械でアルコール検査を行い、その結果に応じてエンジンが起動する機能を提供しています。これにより、物理的に酒気帯び運転を防ぎ、検査忘れも防止できます。

飲酒運転撲滅に向けた取り組み

DNPは、アルコール・インターロック機能を通じて飲酒運転の撲滅に取り組み、安全で安心な社会の実現を目指しています。自社の安全運転管理が強化され、更なる交通事故防止に寄与すると期待されています。また、DNPは2025年7月からグループ会社のDNPコアライズと連携し、「DNPアルコールチェック代行サービス」を両者の機能と組み合わせて提供しています。これによって、運転手の24時間体制での点呼が実現し、安全運転の管理負担を軽減しています。

コーポレート・ガバナンスと健康経営の強化

DNPは法令遵守を含む公正な業務遂行に向けて、従業員への教育と研修に努めています。今回、アルコール・インターロック機能を取り入れることで、社内での厳密なアルコールチェックが浸透し、コンプライアンスの強化に寄与しています。また、ドライバーの安全と健康の管理も強化され、特に運転を専門職務とする従業員の健康経営に向けた取り組みが加速しています。