茨城ロボッツ、2025年6月期決算を発表
茨城県水戸市に根ざした株式会社茨城ロボッツ・スポーツエンターテインメントが、B.LEAGUE B1に所属する茨城ロボッツの2025年6月期(第12期)決算を発表しました。この決算では、売上高が1,423,457千円で、前年同期比で120.6%の成長を記録し、明るい展望が示されましたが、営業利益、経常利益、当期純利益はいずれも赤字となる厳しい状況も見逃せません。
営業収入の内訳
今回発表された営業収入の内訳は以下の通りです:
- - スポンサー収入: 679,328千円(前年比103.5%)
- - 入場料収入: 327,084千円(前年比160.4%)
- - グッズ収入: 128,954千円(前年比135.6%)
- - スクール関連収入: 94,737千円(前年比123.9%)
- - リーグ配分金: 67,276千円(前年比117.4%)
- - その他の収入: 126,078千円(前年比139.7%)
特に、入場料収入の伸長が目覚ましく、有料比率向上と単価最適化により、前年比で60.4%の増加となりました。これは、選手たちのパフォーマンスや試合運営の向上が観客を呼び戻した結果と考えられます。さらに、ファンクラブ会員数は過去最高の4,167名に到達し、地域住民との結びつきも強化されています。
川﨑社長のコメント
代表取締役社長の川﨑篤之氏は、2024-25シーズンがクラブ創設10周年であることを踏まえ、「GET OVER(乗り越えろ、未来をつくれ)」というスローガンのもと、B.LEAGUE PREMIERへの昇格を目指し、経営効率の改善に注力していると述べました。営業収入の増加は希望の光である一方、クラブは依然として成長過程にあり、新たな収入源の確保が求められています。
一方、赤字幅は減少しつつも、主力選手の怪我や経費の変動といったリスクが影を落としています。経営効率化を進める中で、費用構造の見直しにも取り組んでおり、加盟金償却などの要因が営業利益に影響を与えているため、今後の戦略が試されるでしょう。
経営基盤の整備
また、川﨑社長はB.PREMIERライセンスを昨年12月に取得し、水戸市の協力を得てホームアリーナの改修が進んでいることを強調しました。練習場の整備にも着手したことで、クラブの競争力向上を目指しています。この投資は、短期的な成果だけでなく、クラブの持続可能な成長に寄与する重要な要素です。
今後も地域の皆様やスポンサー企業の支援を受けながら、地方創生のモデルとしてその使命を果たすべく、前進を続けていく決意を示しています。
茨城ロボッツの成長とその未来を見守ることに、期待が高まります。ぜひ、新たなシーズンの活躍にも注目しましょう。