若者たちの熱いゴミ拾い競技!スポGOMI甲子園長崎県大会
2025年7月19日、長崎県平戸市の千里ヶ浜海水浴場で開催された『スポGOMI甲子園2025 長崎県大会』は、33チーム、合わせて99名の高校生たちが集い、環境問題への意識を高めるための熱い戦いが繰り広げられました。このイベントは、海洋ごみ問題の深刻さを理解し、行動に移すための一歩として実施されています。
大会の概要と目的
この大会は、3人1組で構成された高校生たちが、制限時間60分の中で特定エリア内のごみの質と量を競い合うものです。スポGOMIの趣旨は、参加者が自らの手でごみを拾うことにより、環境意識を育むことです。今年の長崎大会では、参加者たちが集めたごみの総量は300.81kgと多く、その中で優勝した佐世保工業高校の「ダストダッシュ団」は、なんと36.53kgも拾い上げました。
優勝チームの活躍と心得
「ダストダッシュ団」は、持ち時間45分という厳しい状況下でも挑戦しました。炎天下の中、制限時間ギリギリまで、彼らは熱心にごみを拾い続けました。その結果、5115ポイントを獲得し、準優勝チームに3094ポイントもの差をつける快挙を成し遂げたのです。優勝した彼らは「想像以上に多くのごみがあり、今後はごみを捨てる人に積極的に注意していく」と意気込みを語りました。
鮮やかな海とごみの現状
開催地の千里ヶ浜海水浴場は、透明度の高い美しい海水浴場ですが、利用者による不法投棄や漂流ごみが散見されます。大会当日は海水浴の開放日でもあり、多くの人々が浜辺を楽しむ様子が見られました。参加者からは「ごみを拾って良かった」「誰かが拾うだけでなく、環境を維持する努力がもっと必要だ」という声が上がりました。大会は参加者に環境について考える機会を与え、多くの人々にごみ拾いの重要性を訴えました。
地域と組織の連携
このスポGOMI甲子園の実施にあたっては、一般財団法人日本財団スポGOMI連盟が主催し、一般社団法人海と日本プロジェクトinながさきなどが協力して進行しました。特に、地域の協力により64ものサポート団体が参加し、環境保護活動を後押ししています。こうした取り組みを通じて、地域全体の環境意識向上を図ることが期待されています。
未来へ向けて
スポGOMI甲子園は、単なるゴミ拾いの競技ではなく、未来を担う若者たちが地域や環境について真剣に考えるきっかけとなります。高校生たちが集まり、自らの意識を高めるだけでなく、他者を巻き込むことで、より良い未来を創出する活動につながることが期待されています。これからの大会やイベントで集められた意識が、さらに多くの人々に広がることを願わずにはいられません。