サウジアラビアで開催された日本文化イベントが38万人来場で盛況のうちに閉幕！

サウジアラビアでの「ジャパン・カルチャー・デイズ」が成功裡に終了

2025年1月23日から2月8日までの間、サウジアラビアのダーランに位置するアブドゥルアジーズ王世界文化センター（Ithra）で開催された国際交流イベント「ジャパン・カルチャー・デイズ」が、38万人以上の来場者を迎え、盛況のうちに幕を閉じました。このイベントは、日本とサウジアラビアの国交樹立70周年を祝う形で実施され、多くの人々に日本の伝統文化を体験してもらう機会を提供しました。

日本伝統文化への関心

日本のアニメや現代文化に対する興味が高まっているサウジアラビアですが、今回のカルチャー・デイズでは、日本の長い歴史と伝統文化への理解も得られたことが印象的です。イベントでは、伝統的な展示や日本料理のブース、工芸実演、書道や生花のワークショップが用意され、参加者たちは多様な日本文化を楽しむことができました。また、文学や文化をテーマにしたディスカッションも行われ、日本人とサウジアラビアの文化的な結びつきが強調されました。

イベントのハイライト

Hithraのカルチャー・プログラムは、異文化体験を重視したイベントが魅力の一つです。今回のイベントの目玉となったのは、和太鼓演奏集団「DRUM TAO」のサウジアラビア初公演です。彼らは、伝統的な和太鼓のリズムに現代的な振り付けを融合させた迫力のあるパフォーマンスで、観客を魅了しました。この公演では、子どもたちとのインタラクティブな交流もあり、多世代にわたる参加者が共に楽しむ姿が見られました。

文化展示

また、アンティーク着物や現代着物の展示、「日本車展」も開催され、日本の文化と技術の深さを伝えました。特に、「きもの展」では、明治から昭和にかけての着物が展示され、訪れた人々は日本のファッションの歴史に触れることができました。さらに、自動車展示では日本のクラシックカーから最新モデルまで、多彩な車両が並び、来場者は日本の自動車技術の進化を実感しました。

アクティビティとワークショップ

参加型のアクティビティとして、メタバースでの仮想旅行や、伝統工芸品のバザーも行われ、来場者は日本の屋台文化を楽しむことができました。映画上映と合わせて、書道や寿司づくり、生花の制作など15種類のワークショップも行われ、参加者は本場の日本文化を直接体験しました。特に、書道ワークショップでは多くの参加者が自分の作品を作り上げ、満足感を得ていました。

文化交流の意義

駐サウジアラビア日本国大使の森野泰成氏もイベントに参加し、日本とサウジアラビアの文化的な結びつきを深める重要性について語りました。また、Ithraのカルチャーヘッド、ヌーラ・アルザミル氏は「文化交流は、相互理解を深める上での重要な手段である」とのコメントを出しており、文化交流の力を改めて強調しました。

Ithraは、2018年の開館以来、様々な国の文化を紹介し、異文化理解を促進する重要な役割を果たしています。今回の「ジャパン・カルチャー・デイズ」もその一環として高く評価され、今後のさらなる国際交流の可能性を示すイベントとなりました。これからも、サウジアラビアと日本の文化的結びつきが深まっていくことが期待されます。