宮薗節を楽しむ特別公演
江戸時代から受け継がれてきた宮薗節。この古曲は、文人永井荷風が「最もしめやかな浄瑠璃」と称賛したほどの魅力があり、その音色は甘美でありながらも、どこか切なくしんみりとした情緒を醸し出します。上方から江戸・吉原へと舞台を移し、今日でもその伝統が保たれていますが、現代ではその響きを耳にすることは少なくなりました。しかし、そんな宮薗節の真髄とその魅力を体験できる特別公演が開催されます。
本公演は、性別を超えた男女の情愛を描き出し、江戸時代の人々を感動させた哀切な響きを、お楽しみいただける絶好の機会です。特に出演者には、宮薗千よし恵による浄瑠璃と、宮薗千佳壽弥による三味線、そして名優藤間心の立方が加わり、その名演で観客を魅了します。
そして、演目には「鳥辺山」という異なる深いテーマが扱われ、宮薗千佳壽弥と古川諒太の生解説も加わります。また、舞踊「くるわ文~ほおずき」も演じられるなど、視覚的にも耳福な内容が目白押しです。
公演のチケットは一般4,500円、世田谷アーツカードや世田谷パブリックシアター友の会割引を利用すれば、4,000円で入手可能です。ただし、全席指定席となり、未就学児の入場はできませんので、ご了承ください。チケットの販売は2025年1月29日(水)から開始され、初日はオンライン及び電話受付のみとなりますので、興味のある方は早めのチェックが必要です。
主催は公益財団法人せたがや文化財団の音楽事業部。後援として世田谷区及び教育委員会が協力し、地域密着型の文化イベントとして高い評価を得ています。
江戸の哀しい物語を伝える宮薗節の公演。観客が過去と現在の境を超えて、古き良き江戸の音楽に触れられる貴重な機会です。この特別な夜をお見逃しなく!
公式ホームページでは、詳細情報や最新のお知らせが随時更新されるので、ぜひ訪れてみてください。
公式HP