NEWSTARデビューライブ『NEWSTAR Debut Live』レポート
アートと現代カルチャーの融合をテーマにする新世代アイドルNEWSTARが、2023年6月28日にデビューライブ『NEWSTAR Debut Live』をSHINAGAWA THE GRAND HALLで開催しました。本ライブの制作はぴあ株式会社が担当し、多くのファンの期待に応える一夜となりました。
ステージの装飾は、美術館を彷彿とさせるタペストリーや白い柱、花々が飾られ、彼らの“アート”というコンセプトをしっかりと体現していました。そこには「どんなことがあったとしても、5人で前を向いて進んでいく」という決意が込められていました。
オープニング映像が流れると、メンバーたちは王子のような衣装で登場し、ライブの幕開けを飾る「星降る夜の法則」を力強く披露しました。初めてのライブに伴う緊張感が見て取れましたが、それもデビューの日ならではの貴重な瞬間です。続く「フェスティバルーンハート」では、彼らの緊張がほぐれ、楽しそうなパフォーマンスに変わっていきました。特に梅本大誠がウインクを決めた際には、観客の心を鷲掴みにする瞬間がありました。
次に、天野燈磨の熱いコメントを受けて、9bicの「proof」に続くパフォーマンスが展開されました。難しいフォーメーションチェンジをも見事にこなし、メンバーたちの個々の動きには彼らの信頼関係がしっかりと築かれている姿が垣間見えました。一ノ瀬隼の歌声も、先輩の楽曲をしっかりとカバーしようとする真摯な思いで響いていました。
さらには「今すぐkiss me」という楽曲をテーマにしたVCRを挟んで、メンバーはその衣装に変身。ガールズパワーあふれる楽曲がNEWSTARの新鮮な演出によって、無邪気で瑞々しいポップソングに仕上がりました。ステージには学校の机やカバン、ノートなども用意され、まるで青春の一コマを切り取ったかのような演出が施されました。デビューライブならではの「デビューLIVEスペシャルVer.」では、メンバー一人ひとりに焦点を当てたダンスパートも披露され、各自の個性が光りました。
フレッシュなダンスでエネルギーを発散する一ノ瀬隼、キュートなポーズで魅了する天野燈磨、大きな動きで惹きつける冨田一翔、涼しげな眼差しで心を掴む梅本大誠、空気を一瞬で掌握する髙崎佑晏。その華やかさはデビュー直後とは思えないほどでした。
「7m!nさんに負けないくらいのパフォーマンスをしよう」という気持ちで挑んだ「クロノメーター」では、冨田一翔がオーディエンスの心を惹きつけ、髙崎佑晏も甘い声でその魅力を存分に発揮しました。最終MCでは、NEWSTARが遭遇した試練を語る場面もありました。結成が発表された直後に1名の脱退という厳しい現実があった彼らですが、それでも5人は一丸となり、未来に向けての強い意志を示しました。
「こういう経験があったからこそ、僕たちは誰よりも強いアイドルになります。」という髙崎佑晏の言葉には、彼らの並々ならぬ覚悟が感じられました。梅本大誠の「武道館に立つ夢を諦めません」という言葉も観客の心を打ち、未来への希望が膨らむ瞬間でした。
最後のパフォーマンスでは「星降る夜の法則」をもう一度披露。疲れを感じさせない自然体の演技からは、彼らの真摯な姿勢が伺えました。天野燈磨の最後のセリフも、観客の心を射抜く素晴らしい一言でした。
本編後、待望のアンコールが始まり、メンバーたちはライブグッズのTシャツに着替えて再登場。再び「フェスティバルーンハート」を届け、タオルを振り回しながら観客とのつながりを大切にする姿勢が印象に残りました。記念すべきデビューライブは、ここで幕を閉じました。彼らのこれからの成長も楽しみです。