スポGOMI甲子園2025 山口県大会の開催
2025年9月14日、山口県の周南市にて『スポGOMI甲子園2025 山口県大会』が開催されました。このイベントは、15歳から18歳の高校生たちが3人1組となり、指定のエリアでゴミを拾い、その質と量を競うものです。全国大会を見据えた県大会では、全9チームが参加し、各高校の意地と誇りをかけた戦いが繰り広げられました。
ゴミ拾いが競技に
スポGOMI甲子園は単なるゴミ拾いを超え、スポーツとして位置づけられています。その理念は、環境問題へ対する意識を高めると同時に、健康的な体作りやリサイクルの重要性を理解することにあります。大会の主催・運営は一般財団法人日本財団スポGOMI連盟と一般社団法人海と日本プロジェクトinやまぐち。この取り組みにより、参加者は体を動かしながら楽しむことができ、そんな中で重要なことを学ぶ場ともなっています。
実施内容と結果
当日は、会場となった周南緑地公園でのゴミの量は合計41.7kgに上りました。参加者たちは、美しい公園の中でも隠れたゴミを見つけることに驚きを隠せず、普段見落としてしまう環境問題を認識する良い機会となりました。優勝を勝ち取ったのは地元、徳山商工高校の「真NAKUSUZOず」チームです。このチームは、拾ったごみの総量21.4kg、2990ポイントを記録し、他のチームを寄せ付けない圧倒的な強さを見せました。彼らにとっては昨年に続く連覇であり、11月末に東京で行われる全国大会でもその強さを発揮することが期待されています。
スポGOMIがもたらす意義
近年、海洋プラスチック問題が深刻化しており、世界中で様々な取り組みが行われています。陸から流出した人間活動に起因するゴミが海に流れ込むことで生じる環境への影響は計り知れません。今回の大会では、参加者たちが「海洋ゴミは8割が陸上のゴミである」という事実を学び、自分たちの行動が環境に与える影響について考える機会が提供されました。
参加者の声
優勝チームのメンバーは、「ごみの分別を徹底し、環境に優しい行動を心がけたいと思いました。そして、全国大会でのリベンジを果たしたいです」とコメントしています。このように、参加者たちにとってはただの競技ではなく、真剣に取り組む社会活動の一環として受け入れられています。
このスポGOMI甲子園を通じて、高校生たちは競い合いながらも共に学びあう機会を持ち、将来への環境意識を高めていくことが期待されます。今後も、このような活動を通して少しずつでも環境問題への意識を変えていく努力が重要であり、次世代を担う若者たちがその先頭に立っていることを誇りに思います。