WEリーグがWorld Football Summitで栄えある受賞
2023年、香港で開催された「World Football Summit(WFS)」において、公益社団法人日本女子プロサッカーリーグ(WEリーグ)が「Female Leader Award for Leading Women in Sport」を受賞しました。この授賞式には、WEリーグを代表して理事の大滝麻未が参加し、女子サッカーの発展に対する感謝の言葉を述べました。
大滝麻未の受賞スピーチ
大滝氏は受賞の喜びを語り、2021年9月12日にWEリーグがスタートした時には、このような国際的評価を得るとは思ってもいなかったと振り返りました。「元ウェリーガーであり、母として感情をこめてお話しします。まるで家族が表彰されたように思い、本当に感動しています」と話しました。この受賞は、WEリーグが行っている代表的な社会貢献活動である「WE ACTION」が評価された結果だとし、その理念についても触れました。
WE ACTIONの意義
WE ACTIONは「女子サッカー・スポーツを通じて、多様性にあふれ、一人ひとりが輝く社会の実現に貢献する」というリーグの理念を体現する取り組みです。全12クラブが「WE ACTION DAY」に積極的に参加し、KPMGコンサルティングなどのパートナー企業と共にスポーツにおける多様性に関する社会課題に取り組んでいます。実際、彼女自身も現役時代にWE ACTIONに参加し、プロ選手の社会的影響力を実感すると同時に、選手と社会との結びつきを深めました。
パートナーシップの重要性
大滝氏は、「これらの成果が実現できたのは、素晴らしいパートナーのおかげです」と述べ、特にSOMPOホールディングスが社会課題についての対話を促進する重要な役割を果たしていることに感謝を表しました。また、2024-25シーズンにWEリーグ初のカップタイトルパートナーとなったクラシエによる支援が、記録的な入場者数を達成する要因となりました。彼女は「JFAとJリーグの揺るぎないサポートにより、2年連続で平均入場者数を25%増加させることができました」と語り、今後のさらなる成長に向けた確固たる信念を示しました。
未来の展望
「私たちの使命は明確です。競技面、社会連携、事業面の好循環を創り出すことです。私たちは、世界トップレベルの選手を育成すると同時に、社会の前向きな変化の触媒となることを目指しています」と大滝氏は述べ、進むべき未来への熱意を鼓舞しました。また、彼女は「すべての女性と女の子が、サッカーとスポーツを通じて輝く機会を得ることができる社会を一緒に創り上げていきたい」と、多くの人々と手を取り合って女子サッカーの向上を志向する意志を表明したのです。
この重要な受賞は、WEリーグがさらなる発展を遂げるための新たなステップであり、女子サッカーの未来にとっても希望の光となることでしょう。