共鳴の宴
2025-12-06 07:32:26

障害者と健常者が共に響き合う特別な夜「共鳴の宴」

2025年12月4日、東京の歴史ある増上寺 大殿において、「True Colors Festival Special Concert 2025 共鳴の宴」が開催されました。このイベントは、障害者と健常者が心を一つにし、共に楽しむ未来を描くプロジェクトである「True Colors Festival」に基づいています。主催は、日本財団DIVERSITY IN THE ARTSであり、国際的な会議「SYNC25アカウンタビリティ・サミット」と連携して行われました。

「True Colors Festival」は2016年に設立され、多様性を尊重しながらアートとエンターテイメントを通じて新たな体験を提供してきました。今回の「共鳴の宴」は、その理念を具現化した素晴らしい催しで、多様な違いを受け入れ合い、みんなが光り輝くことのできる社会の実現を目指しています。

コンサートでは、エミー賞受賞作『将軍-SHOGUN-』の音楽監督を務めた石田多朗が音楽監督を担当し、世界的に評価の高い演出者、山田淳也が総合演出を務めました。演出の中で、和太鼓による力強い音が会場に響き渡り、障害者と健常者のダンサーが共演する様子は、非常に感動的なものでした。ダンスと太鼓のパフォーマンスを通じて、観客は音楽の持つ力を体感しました。

続いて行われたプログラムでは、「ちがいとの出会い」というテーマのもと、雅楽と西洋楽器のコラボレーションが繰り広げられました。このユニークなセッションでは、両方の楽器の魅力が引き立てられ、観客に新たな音楽の響きを届けました。さらに、「ともに奏でる」セクションでは、古典雅楽の演奏が行われ、特に「響きあう声と音なき言葉」というパフォーマンスでは、手話による表現で「蟹山伏」を披露しました。このような伝統芸能を通じて、国境を越えた理解と交流が感じられました。

コンサートの後半では、ピアノと歌による名曲「Over the Rainbow」やアコースティックギターの心地よいメロディー「Moonlight」、また車椅子のダンサーによる感情豊かな「My Heart Will Go On」という演奏が行われました。さらに、エンニオ・モリコーネの映画音楽メドレーやムソルグスキーの名曲、「戦場のメリークリスマス」などが演奏され、会場は感動の渦に包まれました。そして、締めくくりとして、音楽監督の石田が手がけた「常世」が演奏され、未来へとつながる希望のメッセージが込められていました。

この特別なコンサート「共鳴の宴」は、障害者と健常者の垣根を超えた共生の素晴らしさを体感できるイベントでした。まさに、音楽を通じて多様性を尊重し合う未来への扉を開く、素晴らしい夜となりました。

詳しくは公式サイトもご覧ください。True Colors Festival Special Concert 2025


画像1

画像2

画像3

画像4

関連リンク

サードペディア百科事典: 日本財団 増上寺 True Colors Festival

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。