スポーツ界から見えるリーダーシップの真髄
2025年3月28日に刊行される予定の書籍『キャプテンの言葉』は、野球界の宮本慎也氏とラグビー界の廣瀬俊朗氏が対談を通じてリーダーシップやチーム作りについて探求した作品です。本書は、二人の経験や考え方をもとに、リーダーがどういう存在であるか、どのようにチームを牽引すべきかを浮き彫りにしており、多くのスポーツファンや指導者にとって興味深い内容となることでしょう。
二人のキャプテン—リーダーとしての実績
野球とラグビー、それぞれ異なるフィールドでキャプテンを務め、数々の実績を残してきた宮本氏と廣瀬氏。どちらも日本代表としてチームを引っ張り、選手会のような組織でも重要な役割を果たしてきました。彼らの姿勢は、日本のスポーツ界でのリーダーシップの象徴と言えます。例えば、宮本氏は野球部での厳しい練習の中で、自分の技を磨くことに情熱を傾ける一方で、キャプテンとしての責務も果たしてきました。一方、廣瀬氏も幼少期からラグビーを愛し続け、その情熱がキャプテンへの道を切り開いたと語っています。
対談の中で語られる本音
本書の魅力の一つは、二人のキャプテンが素直な気持ちで語り合う点です。第一章では「それぞれのルーツ」について語り、お互いが実は「生来のキャプテンタイプではなかった」という驚きの事実に迫ります。二人とも自分の競技に真摯に取り組み続けた結果として、自然とキャプテン役を担うことになったとし、「努力と情熱がリーダーシップに繋がること」を実感させられます。
名将たちの教えと大切な思い出
第四章では、宮本氏が尊敬する故・野村克也氏や、廣瀬氏が影響を受けたエディー・ジョーンズ氏との思い出について触れられます。彼らとの関係性や受けた影響は、スポーツ選手としてだけでなく、リーダーとしての成長にも繋がっています。このように、偉大な監督から学んだ教えが、彼らのリーダーシップにどう生かされたかを知ることができる貴重な章です。
日本代表の戦いを通じて
本書では、2023年におこなわれたワールド・ベースボール・クラシックやラグビーワールドカップの話題にも触れています。キャプテンを置かなかった野球と直前でキャプテンが決まったラグビー、それぞれのチームがどのようにまとめられたのか、異なる視点からリーダーシップの重要性について考察しています。
令和の時代の指導論と未来
さらに、私たちが直面しているスポーツ界の問題や、指導論、さらには日本のスポーツの未来についても深く掘り下げられています。二人の経験に基づいた具体的なエピソードが交えられることで、より実践的で強力なメッセージを提供しています。これからの時代に必要とされるリーダーシップとは何か、どのように育んでいくべきか、今後の若い世代に向けた教訓が詰まった一冊です。
書籍の概要
- - 書名: キャプテンの言葉
- - 著者: 宮本慎也/廣瀬俊朗
- - 判型:四六判
- - ページ数: 288
- - 発売日: 2025年3月28日
- - 価格: 1,980円(税込)
- - ISBN: 978-4-491-05843-6
- - 発行元: 東洋館出版社
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高い志を持ち続ける二人の軌跡と、その思想を知ることができる『キャプテンの言葉』。日本のスポーツ界におけるリーダーシップを学ぶ貴重な資料となることでしょう。ぜひ多くの方に手に取っていただきたい一冊です。