静岡県小山町で平岡アンディ選手が子どもたちに夢を語る特別講演会

平岡アンディ選手が子どもたちに夢を語る特別講演会

2025年3月16日、静岡県小山町の総合文化会館において、WBA世界スーパーライト級1位の平岡アンディ選手による特別講演会が開催されました。このイベントは、地域の活性化を目指す一般社団法人クルラー富士おやまの主催と、株式会社Doooxの後援を受けて行われました。

特別講演会には、地元の小学生や保護者を中心に約50名が参加。平岡選手は、自身の幼少期から今日に至るまでの経験を語り、子どもたちに「夢を持ち続けること」の大切さや「諦めない気持ち」の重要性について力強くメッセージを送りました。講演の中では、彼の幼少期のテレビ出演映像も上映され、参加者との距離を縮める素晴らしい体験が提供されました。

平岡選手は、自身が子ども時代に直面したあがり症やいじめの経験を率直に語ります。彼は、こうした課題を乗り越えてこそ得られた自信の重要さを強調し、努力の積み重ねがいかに人間を成長させるかを伝えました。「怖くなることもあったけれど、支えてくれる家族や練習のおかげで、今の自分があります」と語る彼の姿には、真摯な決意がこもっていました。

質疑応答の時間では、子どもたちが「試合中に怖くなったことはありますか？」と興味深い質問を投げかけました。それに対し平岡選手は、「怖くなる瞬間があっても、それを乗り越える力をくれるのは自分が今まで実践してきた練習と家族の存在です」と力強く返答し、参加者たちの心に深い感動を与えました。

特に、平岡選手の話は静岡県小山町の現状にも重なります。近年、少子化が進行し、教職員の負担が増していることを背景に、中学校の部活動の「地域展開」がはじまっています。これにより、従来のように強制力のある部活動から生徒自身の選択によって参加するスタイルに転換が進んでいるのです。さらに、複数校による合同部活動や、新たに地域クラブが主導する「部活外活動」の導入も予定されており、教育の現場が大きく変わりつつあります。

そんな中でも、平岡選手の講演会は、子どもたちにとって夢を追うための貴重な一歩となります。「怖いと思っているのは自分だけじゃない、みんなも同じだよ」と感じさせる力が、平岡選手の言葉にはありました。参加者の中には、「すごくかっこよかった！僕も頑張る！」といった嬉しそうな声や、「また平岡選手に会いたい！」といった感想が多く寄せられました。また、保護者からは「子どもと同じように、緊張する気持ちがあることが分かって少し安心しました」という声もあり、平岡選手が子どもたちのみならず、その家族にも深く響くメッセージを届けたことが伺えました。

この講演会は、静岡県小山町が地域の活性化に取り組む一環として、地元企業と連携しながら行われています。一般社団法人クルラー富士おやまは、小山町の未来をより良くするために、様々なイベントや新たなプロジェクトに挑戦しています。今後も、この地で活躍する平岡選手と株式会社Doooxが協力しながら、地域の子どもたちに夢や希望を与える場を増やしていくことが期待されます。

平岡アンディ選手は1996年生まれ、神奈川県出身のプロボクサーであり、元日本スーパーライト級王者。彼の活躍は、将来のチャンピオンを志す多くの子どもたちにとって、今もなお大きな励みとなることでしょう。