忘れ去られた映画館の歴史と謎
2026年の7月、かつての名作映画が上映されていた神保町の小さな映画館が、解体の運命にあります。54年の長きにわたり、映画愛好家たちに愛されてきたこの場所で、UNROUTE Inc.による新たなストーリー体験型ミステリーツアー『あの夏のさよなら』が開催されます。これは前作『月明かりの書店と呪われた原稿』の成功を受けての第二弾であり、発表後あっという間にチケットが完売したことからも、その人気のほどが伺えます。
物語の概要
『あの夏のさよなら』は、参加者が主人公「ナツ」となり、過去の記憶や未解決の事件を辿る体験ができる没入型のミステリーです。物語の舞台は、1968年にオープンした映画館。ここで起きた館長殺害事件の謎を解くため、参加者は4年前、映画サークルに参加していた仲間たち「ハルオミ」と「ミフユ」との思い出をたどります。
映画館での最終上映会に参加するために集まったナツは、記憶の扉を開け、事件の真相に迫ることになります。3人の間に潜む愛と嘘の絡み合いを探りながら、元の生活へ戻ることができるのでしょうか。
ツアー内容
この体験型ミステリーツアーは、参加者がイヤホンを装着し、スマートフォンから流れる音声ガイドや小冊子に従って、映画館内を探索しながら物語を追体験するものです。ロビーや客席、階段下の集会室など、様々な場所を巡りながら、映画館の歴史や当時の様子を感じ取ることができます。解体前の現存空間をそのまま利用しているため、54年の歴史を感じさせる雑多な展示物が、かつての映画館の雰囲気を再現しています。
映像と音声、五感を刺激する演出
本作の魅力は、緻密に作り込まれたシナリオに加えて、五感に訴える演出です。参加者は、音声ガイドを聞くことで物語に没入しながら、同時に香りや照明の演出も楽しむことができます。香りの演出には、フレグランス調香を手がけるAblxsが担当し、各登場人物をテーマにした香りが展開され、場面ごとに異なる体験を提供します。
また、役者による生のパフォーマンスが織り交ぜられ、物語の世界に深く引き込まれます。特に、役者が参加者の身体に触れる演出は、通常のイマーシブシアターとは一線を画す新しい体験であり、参加者と物語の距離をほぼゼロに縮める試みとなっています。
開催情報
イベント名
ストーリー体験型ミステリーツアー『あの夏のさよなら』
開催期間
2026年7月17日(金)〜7月26日(日)全10日間
会場
岩波神保町ビル10階(東京メトロ神保町駅A6出口直結)
体験時間
約90分
料金
7,700円(税込)
形式
音声ガイド型ストーリー体験(スマートフォン・イヤホン必須)
公式サイトからのチケット購入は既に開始されており、再び話題となること必至のこの体験に、ぜひご参加ください。思い出の詰まった映画館で、あなた自身の物語を紡ぎ出す新たな冒険が待っています。