音楽で育む希望の道：エル・システマジャパンの挑戦

音楽で育む希望の道

エル・システマジャパンが展開する「弦楽りぼん・児童養護施設プロジェクト」は、日々多くの子どもたちに音楽の喜びを提供しています。このプロジェクトは2023年4月から始まり、現在では川崎市、新日本学園をはじめ、東京都渋谷区の広尾フレンズ、横浜市の高風子供園の3か所で行われています。音楽は単なるアートではなく、子どもたちの心に希望の種を蒔く大切な手段です。

特に、コロナ禍を経て拡大した子どもたちの体験格差を埋めることが重要視され、エル・システマジャパンは音楽教育の場を提供することに力を入れています。児童養護施設で生活する子どもたちが、質の高い音楽教育を安心して受けられる環境を整えることが、このプロジェクトの目指すところです。

「弦楽りぼん」の活動

全国から集まった不要になった楽器を修理し、児童養護施設に無償で貸与する団体「弦楽りぼん」は、2013年からこの活動を開始しています。代表の田中眞次さんが率いるこの団体は、神奈川県平塚市に拠点を持ち、音楽支援を通じて多くの子どもたちに希望を与えています。2020年までに、神奈川県と東京都の6か所で5000人を超える子どもたちに弦楽器教室を提供してきました。

このような活動は、エル・システマジャパンが引き継ぎ、2023年になってから再び活発化しています。「新日本学園」での教室展開を皮切りに、その他の施設でも音楽の教室が次々と復活しました。子どもたちはバイオリンやビオラ、チェロを学び、さまざまな体験を通じて成長しています。

合奏を通じて得られる絆

教室では、音楽を通じた交流や楽しみが広がっています。子どもたちは合奏スタイルで学び、お互いに助け合いながら演奏技術を磨いています。また、スペシャルサポーターとしてバイオリニストの金川真弓さんも参加し、専門的な指導を提供してくれています。年に2～3回の発表会やクリスマス会では、子どもたちが一生懸命に練習した成果を披露し、観客の拍手を浴びることができる特別な瞬間を迎えています。

子どもたちの中からは、「バイオリンを弾くことができて楽しい！」、「みんなで仲良く演奏できるのが嬉しい！」といった声が上がっており、彼らの笑顔はこのプロジェクトの成功を物語っています。このような経験が、彼らの心にどれほどの影響を与え、未来への希望を育んでいることでしょう。

支援の呼びかけ

現在、エル・システマジャパンは、次世代の音楽家を育てるための「弦楽りぼん・児童養護施設プロジェクト」の拡大を目指しています。そのために、2023年9月1日から10月31日までの期間で、マンスリーサポーターキャンペーンを実施しています。このキャンペーンでは、サポーターとして参加する方に特典も用意されており、詳細は特設ページで確認できます。

このプロジェクトは、行政や企業からの支援を受けず、皆様の寄付によって運営されています。楽器を演奏したいと願う多くの子どもたちに道を開くために、あなたの応援が必要です。持続可能な音楽教育を提供し、すべての子どもたちが夢を追いかけられる環境を一緒に築いていきましょう。

エル・システマジャパンの公式サイトには、活動に関する最新情報やキャンペーンの詳細などが掲載されています。

音楽の力を信じ、みんなで手を取り合って、この活動を応援していきましょう。未来の音楽家たちが自由に可能性を広げ、自信を持って前進できる社会を共につくっていきましょう。