前田工繊、2025年6月期決算を発表！利益増加の要因とは

前田工繊、2025年6月期決算を発表！

このたび、前田工繊株式会社が2025年6月期の決算を発表しました。本社を東京都港区に置く同社は、土木・建築資材や各種不織布の製造・販売を手掛けており、1972年の設立以来、地域社会のインフラ整備に寄与してきました。

決算の概要

2025年6月期の売上高は、この記事で明らかにされたとおり、前年同期比で14.8%の増加を見せ、64,108百万円に達しました。また、営業利益は12,026百万円で12.0%の増、経常利益は12,259百万円で9.1%の増、親会社株主帰属の当期純利益は9,489百万円で18.9%の増加となりました。これらの数値は、同社の事業が堅調に進展していることを示しています。

ソーシャルインフラ事業の順調な成長

同社の主力事業であるソーシャルインフラ事業では、公共工事の大型案件の進行に伴い、盛土補強材や海洋土木製品の販売が好調です。また、河川護岸材や景観資材の販売も好調で、これらが売上・利益の増加に貢献しています。

不織布関連製品については、スパンボンドの産業および自動車資材向け販売はやや伸び悩みましたが、医療・衛生資材の需要が堅調に推移したため、全体としては良好な成績を収めました。農水産関連事業に関しては、一部製品に対する伸び悩みがあったものの、海外子会社のMAEDA KOSEN VIETNAMも安定的な受注を確保しており、全体的には売上が増加しました。

インダストリーインフラ事業の引き続きの好調

自動車用鍛造ホイール事業は、国内外で堅調に推移しています。国内自動車メーカーへのOEM供給やアフター市場における販売が良好な成績を収め、さらに、BBS Motorsport GmbHを通じた欧州での販売も絶好調です。このことが、インダストリーインフラ事業全体の売上高や営業利益の増加に寄与しました。

衣料や各種産業資材事業は、電力料や仕入れ価格の高騰に苦しみながらも、精密機器用のワイピングクロスの売上が回復し、全体として順調に進行しました。インダストリーインフラ事業の売上高は27,713百万円、営業利益は6,010百万円と前期比でそれぞれ14.8%、17.8%増加しました。