スポGOMI甲子園2025 鹿児島県大会が熱戦を繰り広げる
2025年9月15日、鹿児島市で「スポGOMI甲子園2025」の鹿児島県大会が開催されました。このイベントは、15歳から18歳の高校生が3人1組のチームを編成し、限られた時間内に指定エリアでごみを拾い、その質と量を競うというものです。今年は全30チームが参加し、参加者89人が挑戦しました。
環境問題に対する意識を高める
スポGOMI甲子園の目的は、海洋ごみ問題に対する認識を深めることにあります。実際に、世界的に深刻化する海洋ごみの約80%は、陸から流出しているとのデータがあります。このような問題を解決するためには、個人の意識を高めることが不可欠です。スポGOMI甲子園は、自分たちの生活と海洋ごみのつながりを認識するきっかけを提供するイベントです。
今年の大会では、優勝したのは玉龍高校の「赤龍会」チームでした。彼らは、前回出場した大会で4位という悔しい結果を受け、さらに練り直した作戦を持って挑んだ結果、見事に優勝を果たしました。
王者の名にふさわしい成績
「赤龍会」チームは、この大会で集めたごみの総量16.35kgと、4,647ポイントを獲得しました。準優勝チームに2,738ポイントの大差をつける圧勝でした。また、オリジナルキャラクターをテーマにした特製ごみ箱を制作した「清掃戦隊ダストレンジャー」チームがオリジナルアイテム賞を受賞し、他チームにも大きなインパクトを与えました。
大会当日、甲突川右岸緑地公園という美しい背景のもと、参加者たちは熱心にごみ拾いを行いました。川辺は多くの人で賑わっており、参加者たちもその雰囲気に影響を受けて士気を高めていました。チーム「クリーン・レンジャー」は、宣誓を務め、男女混合のチームワークの良さを見せつけることで、全体の雰囲気を盛り上げました。
結果と収集量
大会全体で集められたごみの総量は93.17kgにも達しました。特に甲突川周辺では、お花見の季節に多くの人々が訪れ、その影響でペットボトルや空き缶、たばこの吸い殻が多く見受けられました。スポGOMI甲子園での活動を通じて、ポイ捨てを無くし、地域や海をきれいに保つ意義を再認識することができました。
優勝を果たした「赤龍会」は、「去年の4位という結果をバネに、作戦会議を重ねて今年の大会に挑戦しました。優勝は嬉しいですが、鹿児島のまちにはまだ多くのごみがあることに衝撃を受けています。全国大会でも良い結果を残し、海ごみゼロの活動を広めたいです」と、その意気込みをコメントしました。
これからの展望
12月には東京で全国大会が控えています。鹿児島県大会での成功を武器に、全国の仲間たちとともに、さらなる進化を遂げていくことでしょう。スポGOMI甲子園は、ただの競技ではなく、環境意識を高めるための重要なプラットフォームであると言えます。参加者たちの挑戦が、未来の海を美しく保つことへと繋がっていくことを願っています。