VERZEUSE(R)がSDV時代に向けて進化
パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社(PAS)の自動車サイバーセキュリティソリューション「VERZEUSE(R)」シリーズが、SDV(Software Defined Vehicle)への対応を強化しました。この進化により、従来の個別ECU(Electronic Control Unit)構成から、より複雑な統合ECUやコックピットHPC(High Performance Computer)への適応が可能となり、すべての運転ライフサイクルにわたるセキュリティを確保します。
自動車の進化とセキュリティの現状
昨今、自動車は快適な車内空間や先進的な安全機能を提供するために、ますますソフトウェアに依存するようになっています。これに伴い、SDV時代がやってきました。このSDV化により、車両の多くの価値がソフトウェアによって左右される時代が到来しています。
スポーツカーや高級車はもちろん、一般的な乗用車でも多くの機能がソフトウェアによって提供され、機能の拡張やアップデートも容易になっています。しかし、この進化の裏には新たな課題も潜んでいます。特に、OSS(Open Source Software)の採用が進むことでセキュリティの脆弱性が増加し、注意が必要となってきました。
VERZEUSE(R)による対応策
VERZEUSE(R)シリーズは、このような課題に対処するために開発された自動車サイバーセキュリティの核となるソリューションです。今回発表された「VERZEUSE(R) for TARA」は、EdgeTech+ 2025で初お目見えする予定で、この新しいソリューションは、SDV時代に必須なセキュリティ対策を包括的に提供します。
具体的には、仮想環境で動作するECUのセキュリティを強化するため、車両全体にわたる脅威分析や脆弱性分析を徹底的に実施する必要があります。これにより、ソフトウェア同士の通信に潜むリスクを軽減し、より安全な運転環境を実現します。
今後の展望と技術革新
パナソニックは、VERZEUSE(R)シリーズのさらなる進化を目指し、SDV時代の自動車の安心・安全を支える重要な技術として、今後も継続的に注力していく方針です。自動車産業は急速に進化し続けており、それに対応するための革新が求められています。
最後に、VERZEUSE(R)は空を見るかの如く、車両の安全を守ることを目的に設計されていることを忘れてはいけません。これからも、パナソニックの技術がどのように自動車の未来を変えていくのか、目が離せません。2025年11月のEdgeTech+での発表を期待しましょう。