セブン-イレブンが提案する新たなコンビニ体験の未来

2023年、CGOドットコム、セブン-イレブン・ジャパン、そしてNECがタッグを組み、新しいコンビニ体験を創出するプロジェクトが始まりました。これにより、従来の「物を購入する」だけのコンビニエンスストアのイメージが次第に変わり、体験価値を重要視した新たな取り組みが始まります。

プロジェクトの背景

少子高齢化が進む中、消費者の購買行動は変化を遂げています。特に若年層は、単なる商品の購入ではなく、価値ある体験を求めています。これに応じて、従来のコンビニエンスストアの利用形態を見直し、来店動機を生み出す施策が求められています。
セブン-イレブン・ジャパンも50年を迎え、若年層の利便性の低下という課題を抱えています。そのため、顧客の感情や価値観に訴えかけるアプローチが必要とされ、CGOドットコムの「ギャル式ブレスト®︎」を活用した共同プロジェクトが成立しました。

「ギャル式ブレスト®︎」の導入

CGOドットコムが開発した「ギャル式ブレスト®︎」は、自由でクリエイティブな発想を引き出す手法です。参加者は、自身の過去の経験から「複数人で行動する理由」を洗い出し、新しいセブン-イレブンの体験価値を生み出すためのアイデアを出し合います。
実施されたブレストでは、「2人でハートを作らないと買えない商品」や「来店人数により購入可能な商品が変わる」など、若者の意識に響く新たな施策案が200を超えるアイデアとして集まりました。

複数人来店を促す体験

実施したブレストから得られたアイデアは、体験価値を重視した多様な施策として具体化されていきます。特に、物理的な店舗環境だけでなく、心理的属性に焦点を当てることで、複数人での来店を促進する仕組みが強化されます。
参加者からは「仲間と一緒に来店することで生まれる新しい体験」が望まれており、その期待に沿った提案へと進化していくことが目指されています。

アンケート結果と今後の展開

プロジェクト終了後のアンケートでは、全体の満足度は8.7点という高評価を獲得。「今後の企画立案に活かせる」との声が多く寄せられました。このプロジェクトの成果を踏まえ、2025年度には実店舗での実証実験が予定されており、今後の展開がますます楽しみです。
コンビニエンスストア業界における体験価値創造の波が次第に広がりを見せており、セブン-イレブン・ジャパンが提案する未来の店舗の姿に期待が高まります。相互の意見を尊重し、斬新なアイデアを反映させることで、コンビニ業界は新たなスタンダードを築くことでしょう。

このプロジェクトを通じて、若者の人生において有意義な経験を提供する新しいコンビニ体験の創造に繋がることを期待しています。