日本香堂が新しい母の日の習慣「母の日参り」をCMで紹介

日本香堂が母の日参りの新CMを発表

日本香堂は、母の日に亡き母を偲ぶ新たな風習、「母の日参り」の普及を目指すCMを制作しました。2025年に向けて公開されるこのCMは、一般公募された「亡き母への手紙」を元にしたロトスコープ・アニメとして、視聴者の心に直接響くような叙情豊かな表現を特徴としています。

母の日参りの歴史と意義

この「母の日」という概念は、20世紀初頭のアメリカにおける亡き母を偲ぶ女性の呼びかけから始まりました。日本でも1947年頃から、第2日曜日が母の日となり、感謝を伝える日として広がった背景があります。最近では、母の日参りが新たな習慣として、ゴールデンウィークから母の日にかけて実施されるようになり、亡き母の墓前を訪れることで深い感謝と共に思いを馳せる風潮が根付いてきました。

「母の日参り」手紙公募

日本香堂では、2018年から2020年にかけて一般公募「亡き母への手紙」を実施。このプロジェクトには4,500通以上の応募がありました。多様な母子関係を描いた作品が多く寄せられ、それらの多くには「母から受け継いだ人生を大切に生きる」という前向きなメッセージが含まれていました。これらの思いを基に、特に心に響いた2つの作品が新CMの原案として採用されました。

CMの表現技法

新CMでは、実写映像をもとに線や動きを抽出して表現するロトスコープ技法を採用。写実的な描写と抽象的な表現のバランスを巧みに取り入れたこの技術は、アニメーターたちの情熱と卓越した技術に支えられ、感動的でアート的な世界観を生み出しています。

商品の訴求

CM内で紹介されているのは、日本香堂の主力商品「かたりべ」。このお香は、昨秋に全面リニューアルされ、みずみずしい花の香りを体現しています。また母の日に花を贈るように、香りで母への思いを伝える象徴でもあります。

CMの公開計画

日本香堂は、今回のCMを3月30日から「笑点」などの提供番組やYouTube、SNSを介して広く展開していきます。母の日である5月11日が近づくにつれ、積極的な露出が予定されています。

継続的な取り組み

手紙公募の後継企画として、「母の日参り俳壇」が2022年から始まり、TBSラジオで展開中です。これによって母の日参りの概念がさらに広まり、各地でのポスター掲出など、さまざまな企業や団体と連携を図りながら、さらなる普及に努めていく考えです。

日本香堂は、このCMを通じて母の日に対する新たな感謝の形を示すとともに、日本文化に根付く母の存在を再確認させてくれる催しを育てていきます。視聴者もこのリリースを通じて、家族の絆や思い出を大切にしていくきっかけになればと思います。