JVCケンウッドによる「SDGsフォーラム」の取り組み
近年、企業における持続可能性への取り組みがますます重要視されています。株式会社JVCケンウッドはその一環として、社内イベント「SDGsフォーラム」を開催しました。このイベントは2020年から始まり、今年度で5回目を迎えるに至っています。
企業理念とサステナビリティ
JVCケンウッドは「感動と安心を世界の人々へ」という企業理念を基盤に、持続可能な成長と社会課題の解決を重要視しています。サステナビリティ経営においては、事業活動を通じてSDGsへの貢献を目指し、企業価値の向上を追求しています。具体的には、安心・安全への取り組み、環境問題への対処、持続可能なものづくりの3つのマテリアリティを掲げ、それに基づくKPIを設定し、進捗をモニタリングしています。
フォーラムの内容
今年の「SDGsフォーラム」では、LGBTQ+や人権、介護問題、脱炭素といったテーマに焦点を当て、従業員参加型のイベントを実施しました。2025年の2月から5月にかけて、延べ4,857名の従業員が参加しました。この取り組みを通じて、企業文化の中でサステナビリティ意識を高めることを目指しています。
大きな注目を集めたセミナー
以下に、主な実施イベントの内容を紹介します。
1.
LGBTQ+セミナー
ジェンダー問題について考えるこのセミナーには、スポーツの観点から男性アスリートのカミングアウトの少なさがなぜ起きるのかという議題が取り上げられ、性別役割意識の固定化に関する議論が展開されました。地域や職場におけるジェンダー平等について深く考察されました。
2.
アンコンシャス・バイアスセミナー
無意識に抱く思い込み(アンコンシャス・バイアス)に気づくセミナーも行われ、心理的安全性を確保しながらダイバーシティ&インクルージョンを推進する意義が強調されました。
3.
介護両立支援セミナー
介護時代に向けて、介護施設の基本知識や選び方についてケアマネジャーが事例を交えて詳しく解説しました。過去のセミナーでの要望を反映した内容が従業員の支持を集めました。
4.
人権研修
憲法や法律に基づいて人権の重要性を理解するための研修も実施され、権利と義務の関係について深く学ぶ機会が提供されました。
5.
環境e-ラーニング
カーボンニュートラルの実現に向けて、脱炭素に関する取り組みを学ぶe-ラーニングが行われ、個々人の業務と環境問題を結びつける重要なテーマでの意識づけが図られました。
組織の未来に向けて
今後もJVCケンウッドは、全てのステークホルダーの期待に応え、安全で安心できる社会の実現に向けたサステナビリティの推進活動をさらに深めていく予定です。このようなイベントを通じて、多様な意見を集め、企業としての社会的責任を果たしていく姿勢が伺えます。時代に適応し、人々の生活に寄与する企業文化の醸成が、このフォーラムを通じてますます進展すると期待されます。