国土交通省と国連が初の国際道路インフラワークショップを開催

「国土交通省とUNCRDによる国際ワークショップ開催

令和7年3月4日から6日にかけて、国土交通省は国連地域開発センター（UNCRD）との共同により、「質の高い道路インフラ整備に関する国際ワークショップ」を初めて開催しました。このワークショップは、アジア太平洋やアフリカ地域を中心に、質の高い道路 infrastructureの重要性を広めることを目的としています。

開催概要

この3日間のイベントには、カンボジア、キルギス、ケニア、タイ、トルコ、ネパール、バングラデシュ、フィジー、フィリピン、マレーシア、モンゴル、ラオスなど、12か国から道路分野の関係者が参加しました。第一日目は、オープニングセッションを皮切りに、基調講演や各国参加者のプレゼンテーションが行われました。

特に注目されたのは、東海学園大学の林良嗣教授による基調講演です。林教授は、道路インフラの持続可能性についてのビジョンを示し、各国が直面する環境問題に対応するための取り組みを強調しました。

第二日目には、道路舗装の先進技術やコンクリート構造の新技術に関するセッションが開かれ、多くの専門家たちが最新の研究結果と実践例を共有しました。また、東京外環自動車道の現場見学も行われ、参加者が実際の技術を視察する貴重な機会となりました。

最終日には、鋼橋や高速道路の運営・維持管理に関する最新技術に触れ、国土交通省の特別セッションも開催されました。そこでは、国際室長が今後の国際的な取り組みの方向性について話し、参加者からは活発な意見交換が行われました。

知見の共有と今後の展望

本ワークショップにより、参加した国々が抱える共通の課題が浮き彫りになり、各国の専門家たちが意見を交換することで、新たな協力の道が開かれました。国土交通省は今後も質の高い道路インフラの海外展開を推進し、持続可能な社会を実現するための取り組みを継続するとのことです。

このような国際的なイベントは、今後の交通インフラの発展において非常に意義深いものとなるでしょう。参加者たちはそれぞれの国で得た知見を共有し、自国のインフラ改善に生かすことが期待されています。