アストンマーティン・レーシング・アカデミー新チャンピオン誕生！コービー・パウエル氏の期待される未来

アストンマーティン・レーシング・アカデミーの新たな星、コービー・パウエル

2025年12月12日、イギリスのゲイドンにて、コービー・パウエルがアストンマーティン・レーシング（AMR）ドライバー・アカデミーの新たな卒業生として輝かしい第一歩を踏み出しました。彼は2025年度GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ・スプリントカップのシルバークラスにおいて見事なチャンピオンシップを制覇し、名誉あるアカデミーの仲間入りを果たしました。その出身地は、ベルギーのディーストで、わずか21歳の若手レーサーです。

アストンマーティン・レーシング・ドライバー・アカデミーは、才能あふれる若手ドライバーを育成するためのプログラムであり、これまでにも多くのスター選手を輩出してきました。パウエルは、ロス・ガンやロマン・デ・アンジェリス、ヴァランタン・アス・クローなどの名だたる卒業生の仲間に加わります。彼らは各自、GTレーシング界での名声を確立しており、若手パウエルも同様の道を歩んでいくことになります。

パウエルの成績と未来の展望

パウエルは、Comtoyou RacingのアストンマーティンVantageに乗り、2025年シーズンの最終戦においてGTWCスプリントカップのタイトルを獲得しました。このシーズン中の実績としては、3回のクラス優勝と5回の表彰台獲得が含まれ、才能と努力が実を結んだ結果となっています。彼は、アカデミーの全23名の候補者の中でもずば抜けたパフォーマンスを見せ、バーレーン・インターナショナル・サーキットで行われたポストシーズンテストでも優れた才能を披露しました。

今後、パウエルは2025/26年アジアン・ル・マン・シリーズにアストンマーティンVantage GT3で参戦します。チームメイトにはイタリアのジャコモ・ペトロベッリを迎え、さらなる経験を積む機会となることでしょう。彼自身も「アストンマーティン・レーシング・ドライバー・アカデミーのメンバーとなれたことを心から誇りに思います」と語り、胸を張って自信を示しています。

アカデミーの重要性と育成プログラム

AMRドライバー・アカデミーは、アストンマーティンの精鋭パートナーチームのネットワークを生かし、優秀な人材の発掘と育成を目指しています。毎年実施されるこのプログラムは、将来のモータースポーツ界を担うドライバーたちのための投資でもあるのです。アカデミーは、17歳から26歳までのドライバーを対象に、GT3およびGT4のレースプログラムに参加することを求めています。

特に、2026年度の候補生選定が始まっており、優れた成績を収めた者には、次年度のレースプログラムへの資金援助が行われるほか、AMRのファクトリーからの手厚いサポートが受けられるチャンスがあります。候補生はメディア対応や身体的トレーニング、シミュレーターによる練習など、幅広いトレーニングを受けることができます。

ダレン・ターナーやジョニー・アダムなどが支援

アカデミーの評価においては、ル・マン24時間レースでの最高成績を持つダレン・ターナーやブリティッシュGT選手権成功者のジョニー・アダムなど、名だたる審査員がドライバーの能力を測定します。このような権威ある指導者たちによって、より良いドライバーとしての成長が期待される環境が整っています。

アストンマーティンの耐久モータースポーツ責任者であるアダム・カーターは、パウエルの成功を祝福しつつ、今後どのように彼が成長していくかに期待を寄せています。「コービーは常に素晴らしい速さを示し、AMRドライバー・アカデミーの新たな勝者として私たちと一緒に未来を築いていけることを嬉しく思います」と彼は述べています。これからも、次世代のドライバー育成に向けた取り組みが続き、アストンマーティンの名前を冠したレーシングカーに乗る日が待ちきれない若者たちが増えていくでしょう。