NASとDJプレミア、夢のコラボアルバム『Light-Years』とは
2023年12月12日、グラミー賞受賞ラッパーのNAS(ナズ)と、Hip-Hop界のレジェンドDJプレミアのコラボアルバム『Light-Years』がリリースされる。二人はHip-Hopの歴史において、特に重要な存在であり、数十年にわたりファンの期待を背負ってきた。
歴史的コラボの実現
NASとDJプレミアの関係は1994年に遡る。彼らが共作したアルバム『Illmatic』は、Hip-Hopの金字塔とも言われる作品で、その中には「N.Y. State Of Mind」「Memory Lane」などの名曲が収録されている。これにより、NASはHip-Hopシーンの重要な存在としての地位を確立し、DJプレミアも音楽プロデューサーとしての名声を高めた。
その後も、二人は「I Gave You Power」や「Nas Is Like」といった楽曲を通じてそのケミストリーを深めていった。30年の歳月を経て、ジャンルを超えた影響力を持つ彼らが再び手を組んだことは、まさにファンにとって夢のコラボレーションだ。また、このアルバムはMass Appealレーベルからリリースされる。
“Legend Has It...”シリーズの最終章
『Light-Years』は、Mass Appealの画期的シリーズ“Legend Has It...”の最終章を飾る作品でもある。このシリーズは、Hip-Hopの重要アーティストたちをクローズアップし、その軌跡を称えるもの。これまでスリック・リック、ゴーストフェイス・キラーといった多くのアーティストたちが名を連ねており、シリーズの締めくくりに相応しいアルバムといえる。
ファン待望の新作
NASとDJプレミアは、2006年にScratch誌の表紙を飾り、その際に共同プロジェクトの構想をほのめかして以来、ファンの期待は高まる一方だった。昨年リリースされた「Define My Name」も、30周年を迎えた『Illmatic』の記念として発表され、男女問わず多くのファンに支持された。この新曲は、今回のアルバム『Light-Years』への期待感をさらに膨らませる要因となっている。
NASの音楽キャリア
NAS(ナシル・ジョーンズ)は、彼のキャリアの始まりを映画『ゼブラヘッド』のサウンドトラック曲「Halftime」に見ることができる。そして1994年にはデビューアルバム『Illmatic』をリリースし、その名はHip-Hop史に刻まれた。続くアルバムも大ヒットを記録し、数々の名曲を生み出している。教育的と社会的なテーマを扱い、多くのリスナーにメッセージを届けるNASは、特に強い影響力を持ったアーティストの一人だ。
DJプレミアの音楽的影響
DJプレミアは、Hip-Hopにおける主要なプロデューサーとして知られ、数多くのアーティストと共演してきた。彼のトレードマークとも言えるサンプリング技術とそのビートメイキングは、Hip-Hopだけでなく他ジャンルの音楽にも影響を与えている。彼のスタイルは、アーティストに新たな風を吹き込むことでも知られており、今回の『Light-Years』もその一環といえる。
このアルバムがどのような音楽的冒険を展開するのか、発売日が待ち遠しい。ファンは、NASとDJプレミアが生み出す新たな名曲たちを心待ちにしている。音楽史に残るこの二人の再会が、再びHip-Hop界に新たな息吹をもたらすことを期待したい。
リリース情報
アルバム『Light-Years』は、2023年12月12日にMass Appealからリリースされる。リリースを記念して、特設サイトや多方面でのプロモーションも展開される予定だ。ファンはぜひチェックしてほしい。