内田麟太郎と山﨑おしるこによる絵本『あのねあのね』が登場！

子どもたちへ送る優しいエール

内田麟太郎さんと山﨑おしるこさんのコラボレーションによる新作絵本『あのねあのね』が、2025年3月4日（火）に発売されます。この作品は、言葉を伝えることに悩む子どもたちへ向けて、心温まるメッセージが詰まっています。

物語の背景

物語は、ダンゴムシ、カナブン、テントウムシ、バッタといった野原に住む小さな昆虫たちが主人公です。彼らは、親切にしてくれたアリさんに感謝の気持ちを伝えようとしますが、言葉がうまく出てこず、もじもじとしてしまうのです。このストーリーは、内田さんのお孫さんが直面していた、自分の気持ちを上手に伝えられないという悩みから着想を得ています。

内田さんの美しい文章は、子どもたちに「あせらずゆっくりでいいんだよ」と優しく寄り添い、その無邪気でありながらも複雑な心情を描き出します。子どもたちが自身の感情を理解し、表現できるようになる手助けをする一冊となっています。

内田麟太郎の家族とのエピソード

内田麟太郎さんのあとがきからは、彼の孫が小学高学年頃に言葉のコミュニケーションに苦労していたことが紹介されています。家族として、周囲からの判断や意見に戸惑いながらも、のんびりとしたアプローチで彼を支えてきた様子が伺えます。内田さんは、孫が自ら病院を訪れ、訓練に取り組む姿を見て、彼の成長を嬉しく思ったと語ります。

また、孫は好きな仲間と楽しい時間を過ごしながら、徐々に自信をつけているようです。この個人的なエピソードが、絵本の深いメッセージをより一層際立たせています。