未来のアリーナ
2025-04-11 15:50:58

サステナブルな未来を描く新アリーナ「TOYOTA ARENA TOKYO」の取り組み

新アリーナ「TOYOTA ARENA TOKYO」開業の新たな一歩



2025年秋、新たにオープンする「TOYOTA ARENA TOKYO」では、サステナブルなパートナーシップが大きなテーマとして取り上げられています。トヨタアルバルク東京株式会社は、東洋製罐グループと手を組み、アリーナ内の全ての飲料及び食品容器をリサイクル可能にすることで、「ごみを出さないアリーナ」の実現を目指しています。この取り組みは、ファンと地域社会からの支持を得ることを目的とし、「サステナビリティ」をテーマに掲げています。

画期的な「FFカップ」の導入



「TOYOTA ARENA TOKYO」では、特に注目されているのが東洋製罐グループのFF(Film Forming)カップです。このカップは、内面にポリエチレンフィルムを圧着する新技術で作られます。これにより、液体や油分が原紙に浸透しづらく、さまざまな食品に対応可能です。また、使用後は内面を分別してリサイクルすることも可能で、環境に配慮した新しい食品用紙カップとして注目されています。

さらに、リサイクルステーションも共同で設計されており、来場者が分別しやすいデザインに仕上がっています。リサイクルを促進するための一貫した取り組みがなされており、アリーナ内での資源循環を実現します。

実証実験の結果



具体的な取り組みの一環として、2025年の2月には、「FFカップ」の実証実験が代々木第一体育館で行われました。この際、480個のカップを提供し、171個が回収されるという結果が得られました。回収率は35.6%で、内側のフィルムを分別することで、適切にリサイクルできることが確認されました。その後の千葉ジェッツ戦では、回収場所を増やすことで、回収率を40.9%に引き上げることに成功しました。これらの実績は、FFカップの有用性を証明するものであり、さらなるリサイクル推進に向けた確かな歩みとなります。

目標は「CUP to CUP」



東洋製罐グループとアルバルク東京は、ターゲットを「CUP to CUP(紙コップの水平リサイクル)」として掲げています。この理念の元、紙コップの洗浄や回収を促進し、再生紙コップの製造を目指しています。来場者自身が洗浄・分別した紙コップが、新たな資源として生まれ変わる過程は、環境意識の向上にも寄与するものです。

過去の取り組みと未来の展望



第2022-23シーズンからスタートしたSDGsパートナー契約に基づき、リサイクル可能なアルミカップや紙コップの運用が試みられてきました。この取り組みを通じて、アリーナ内での紙コップのリサイクル率は年々向上しています。施策の一環として導入された「Re-CUP WASHER」による洗浄・分別回収活動は、来場者の意識を深める効果も発揮しています。

また、タイムアウト時の「カンパイCAM」を通じて再生紙コップの重要性を広めるなど、あらゆる面で環境への配慮が取り入れられています。未来に向けた取り組みとして、2024-25シーズンからはさらなるリサイクルプロジェクトも進行中です。

最後に



「TOYOTA ARENA TOKYO」の開業は、単なるスポーツの場ではなく、環境に優しい未来型アリーナとしての姿を目指しています。アルバルク東京と東洋製罐グループのコラボレーションによる取り組みは、多くの人々にリサイクル志向を促し、持続可能な社会の実現に貢献するでしょう。今後の進展が非常に楽しみです。


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