2025年の中古車買取実態が浮き彫りに
2025年、オリコンが実施した『顧客満足度調査』に基づく車買取会社に関する利用実態データが公開されました。この調査は、全国のユーザーを対象に行われ、実際に車を売却した人々の声を集めています。対象となったのは、20歳から84歳までの2,573人。このうち、売却した車の年式や走行距離、売却価格について詳細に分析していきます。
売却した車の年式
調査によると、最も多かったのは「2011年以前」の車で、全体の19.0%を占めました。この年代の車の売却が多いことから、長期間所持していた自動車を手放す傾向が伺えます。また、2013年が5.7%、2012年・2019年がそれぞれ5.6%と続いており、全体的に見て古いモデルの売却が中心になっているようです。
年式ごとの分析では、「~5年以内」の車はわずか12.2%、一方で「~10年以内」に該当する車は37.7%、さらに「~15年以内」では63.3%という結果が出ています。これにより、5年以上の年式が多く売却されているといえるでしょう。
売却した車の走行距離
売却した車の走行距離についても興味深い結果が出ています。「3~5万km未満」と「7~10万km未満」がそれぞれ17.3%と最多で、次いで「5~7万km」が16.1%でした。過半数の55.7%の売却者は「~7万km未満」の車を手放しており、このことからも、比較的走行距離が短いものを選ぶ傾向が見て取れます。
売却価格の実態
次に、売却価格がどのように想定金額と比較されているのかも調査されました。この部分に関しては、対象者の半数が「想像よりも高い金額で売れた」と回答しています。具体的には、「想像通りの金額だった」が24.9%で最も多く、あとの12.6%は「10~19万円程度、想像よりも高かった」と選びました。例えば「30万円以上、想像していたよりも高い金額だった」との回答も10.0%にのぼり、合計的には多くの人が満足のいく売却価格を得たことが明らかになりました。これらの結果から、現在は売り手にとっては比較的好況な状況であることが伺えます。
調査の概要
この調査は、2025年の5月30日から6月12日の間に実施され、オリコンの関連会社であるoricon MEが行ったものです。調査対象は、中古車買取を行う企業に売却経験のある全国の20歳以上84歳以下の男女で、合計2,573人。このようなデータは、今後の中古車市場の動向を予測する上で極めて貴重です。
2025年のオリコン顧客満足度調査に基づく内容は、車を手放そうと考えている方々にとって重要な情報源となるでしょう。特に年式や走行距離、売却価格の実態を知ることで、より良い選択をする手助けとなります。詳細なデータや各社の顧客満足度ランキングは、オリコンの公式サイトにて確認できます。