板橋シアター咲、咲ネクスト株式会社として新たなスタート
2025年7月31日、板橋シアター咲は新会社「咲ネクスト株式会社」として法人化され、エンターテイメントとデジタルの融合を目指した新たな挑戦を始めました。これまでの2年間、笑いとエンターテイメントの灯を守り続けてきた同劇場は、AR(拡張現実)を用いた体験拡張型コンテンツを国内外へ提供していく方針です。
新会社設立の背景
コロナ禍以降、多くのエンターテイメント業界は新しい形を模索するようになりました。板橋シアター咲も例外ではなく、ライブとオンライン配信の融合を試みにより、コメディアンやアーティストの収益基盤を多様化し、彼らの地位を向上させるために法人化を実施しました。この試みはデジタル技術とファン参加型の新しい収益モデルの構築へとつながっています。
初年度の事業内容
咲ネクスト株式会社は新たな事業内容として、以下を展開する予定です。
- - 劇場運営事業: 板橋シアター咲にて年間約100公演を実施し、毎週水曜日と木曜日に「昼寄席」を開催。
- - アプリ提供事業: 芸人や劇場向けに、配信、EC、投げ銭などをワンストップで利用できる独自アプリを展開し、他団体へOEM提供も行います。
- - ARコンテンツカード事業: 3D映像の芸人やアーティストを楽しめるコレクタブルカードの製造・販売。
- - コンテンツ制作・販売: ネタ動画や楽曲、ボイスドラマ等の制作を行い、国内外プラットフォームに展開。
- - SNSプロモーション事業: TikTok、X(旧Twitter)、Instagramを活用した運営代行。
- - インフルエンサーとのコラボ: 芸人やVTuber、アイドルとのブランドコラボをプロデュースします。
代表のメッセージ
代表取締役の西田幸貴氏は、「笑いは世界共通のパスポート。そこにテクノロジーを重ねれば、国境も物理距離も超えられる。咲ネクストは、クリエイターが“好き”で生きていけるエコシステムを創り続けます。」と述べ、エンターテイメントの新たな未来を強く訴えました。
ICTへの取り組み
新会社設立に伴い、板橋区大山にある株式会社CoLabMixとの連携を強め、「デジタルとの融合」に重点を置いてICTへの取り組みを強化します。これにより、より多様なエンタメ体験実現を目指していく考えです。
シアター咲の実績
2023年6月にオープンした板橋シアター咲は、年間のべ約120回以上の公演を行い、200組以上の芸人が出演する事業を展開。地域イベントとして防災フェスや子ども食堂支援ライブ等も主催し、地域との結びつきを強化しています。SNS運営により、より多くのファンと繋がり、今後のイベントへの参加者を増やしています。
今後の展望
咲ネクスト株式会社は、劇場運営に留まらず、アーティストやアイドル、VTuber、テクノロジー企業等と積極的にコラボレーションし、新しい体験型エンターテイメントを創出することを目指します。また、出演者とファンの関係性を強化するイベントやプロジェクトを展開することで、次世代のエンタメ文化を国内外へ発信し、持続可能なエンターテイメントの未来を築くための取り組みを進めていく予定です。
新たな挑戦を開始した咲ネクスト株式会社が、次世代のエンタメシーンにどのような影響を与えるのか、今後の動きに注目です。