Visual Harmony for All ~新たな芸術体験の提供~
東京文化会館で11月8日(土)に予定されているコンサート「Visual Harmony for All」は、クラシック音楽とデジタルアートが組み合わさった新たな芸術体験を提供します。この公演は、特に身体的な制約のある方々や聴覚に障害を抱えている方へ向け、鑑賞サポートを取り入れた内容になることが大きな特徴です。全ての人々が楽しめる芸術の場を目指し、多様な工夫が施されています。
コンサートの詳細
公演は15時から16時まで、休憩なしで行われます。開場は14時15分です。東京文化会館の小ホールを会場に、オンラインでのライブ配信も行なわれ、後日アーカイブ配信も実施されます。これにより、会場に足を運ぶことが難しい方でも、この素晴らしい体験を自宅で楽しむことができます。
演目リスト
コンサートで演奏される曲目は以下の通りです:
- - J.S. バッハ:イタリア協奏曲 へ長調 BWV971 より 第1楽章
- - ドヴォルザーク : スラヴ舞曲第1番 ハ長調 Op.46-1
- - ファリャ:バレエ音楽『恋は魔術師』より「火祭りの踊り」
- - ラヴェル:水の戯れ
- - サン=サーンス:『動物の謝肉祭』より 第7曲 「水族館」
- - ドビュッシー:『ベルガマスク組曲』より「月の光」
- - ラヴェル:ボレロ
この多彩な曲目は、観客に多くの感動と楽しさを提供し、クラシック音楽の魅力を再発見させてくれることでしょう。
出演者の紹介
このコンサートには、鍵盤楽器の名手であるピアニストの角野未来さんや黒沼香恋さん、打楽器を担当する齋藤綾乃さんが出演します。また、ナビゲーターとして伊原小百合さんと坂本夏樹さんが登場し、パフォーマンスを引き立てます。さらに手話によるサポートを行う奈苗さん、国際手話を使用するSasa-Marieさんも参加し、皆が共に楽しめる場を作ります。
鑑賞サポートの充実さ
この公演の特徴は、様々な鑑賞サポートが整っている点です。手話通訳者の配置やヒアリングループ、音を振動に変換する機器の貸出、字幕タブレットの用意など、様々な配慮がなされており、まさに「オールウェルカム」を実現しています。特に、視覚的な支援として使用されるレーザ網膜投影型視覚支援機器「RETISSA ON HAND」や、情報を文字表示する機器により、難聴や視覚に障害を持つ方々も十分に楽しむことができるでしょう。
チケット情報とアクセス
チケットは、全席指定で550円。事前に予約が必要です。東京文化会館チケットサービスにて購入できますが、数に限りがあるため、早めの申し込みをおすすめします。また、託児サービスも用意されていますので、小さなお子様をお持ちの方も安心です。
未来を変える芸術の力
「Visual Harmony for All」は、東京が目指す芸術文化の未来に向けた一歩です。障害の有無を超えて、誰もが楽しめる環境を提供することは、感動と共感を広げる大切なプロジェクトです。この魅力的なコンサートを通じて、多様な人々が共に芸術を楽しむことができる世界を、一緒に築き上げていきましょう。