日本舞踊が俳句とピアノと出会う！新たな舞台芸術への挑戦

日本舞踊と音楽の交響曲

日本舞踊家藤間蘭黄が新たな舞台芸術の可能性を追求する、企画公演「日本舞踊の可能性 vol.7」が2025年6月6日、浅草公会堂にて上演されます。この公演では、俳句と日本舞踊、さらにピアノとバレエが交じり合い、新たな表現を創造します。

公演概要とテーマ

本公演では、第一部に小林一茶の俳句を題材にした『鄙のまなざし～一茶の四季～』、第二部にはムソルグスキーのピアノ曲を日本舞踊とバレエで表現する『展覧会の絵』が上演される予定です。物語を重視した舞台構成が特徴で、観客に日本舞踊の新たな魅力を伝えることを目指しています。

第一部『鄙のまなざし～一茶の四季～』

第一部では、日本舞踊の古典作品が持つわかりにくさを解消するため、小林一茶の季節感溢れる俳句を元に、藤間蘭黄が新たに作詞と作曲に挑戦します。舞台上では、都会から離れた鄙（ひな）の自然美を日本舞踊で表現し、観客に感性を刺激します。赤・青・黄の四季の色彩を生かした振付と、藤間聖衣曄、藤間鶴熹、藤間蘭翔が織りなすパフォーマンスは、観客を幽玄な世界へと誘います。

第二部『展覧会の絵』

第二部では、ムソルグスキーのピアノ曲『展覧会の絵』が、ピアニスト木曽真奈美の演奏によって彩られます。大きな見どころは、日本舞踊とバレエという異なるスタイルのダンサーたちが共演し、重厚な物語を体現するところです。この第2部は、これまでにも何度か上演されてきた作品ですが、浅草公会堂への特別な改訂が施され、さらなる進化を遂げています。