『鴨居に朝を刻む』
2025-10-28 10:49:30

精神科医が描く村の苦悩と希望『鴨居に朝を刻む』上演決定

演劇『鴨居に朝を刻む』上演のお知らせ



2025年の冬、求められる人間ドラマが下北沢のステージで展開されます。精神科医兼劇作家のくるみざわしんが手掛ける新作演劇『鴨居に朝を刻む』が、2025年12月25日から28日まで下北沢 OFF・OFF シアターにて上演されることが決定しました。チケットはカンフェティで販売中です。

祖父の日記から紡がれる物語



『鴨居に朝を刻む』は、くるみざわしんが祖父の遺した日記を基に生み出した作品です。物語は、戦争や貧困、分断、孤立、被害者と加害者の関係といったテーマを掘り下げています。長野県南部の小さな村を舞台に、村議会議員から村長へと成長した主人公Mが、異郷から来た不思議な旅人と交わす会話を通じて、村の実情や未来への不安、希望についての葛藤が描かれます。

特に、村長が迎える厳しい現実や決断は観客に深い感動を与えることでしょう。物語は、Mが満州への移民政策に向き合い、村民をそこに送るという選択をするところへ展開し、その後待ち受ける悲劇的な結末が示唆されます。終戦を迎えた村長の前に立ちはだかるのは、村民72名の集団自死という衝撃的な事実です。この作品は、個々の選択がもたらす結果とそれに対する責任を問いかけます。

演劇制作団体Myrtle Artsの使命



この作品を制作した一般社団法人Myrtle Artsは、国内外に優れた演劇やアート作品を広めることを目的に設立されています。彼らは商業ベースでは実現が難しいオリジナル作品を生み出し、国境や文化を越えた多様な創作活動を重視しています。新たな作家とコラボレーションを行いながら、多様性を尊重し、演劇を通じた国際的な文化交流を目指しているのです。

公演の詳細



公演期間は2025年12月25日(木)から28日(日)まで。下北沢 OFF・OFF シアターという劇場で行われます。出演者には川口龍を迎え、作・演出はくるみざわしんが担当します。その他にも、照明を泉次雄、音楽を大貫誉、音響をエスイーシステムが手掛け、衣装や小道具の制作にもさまざまな才能が集結します。

公演スケジュールは以下の通りです:
  • - 12月25日(木)19:00
  • - 12月26日(金)14:00
  • - 12月27日(土)14:00、19:00
  • - 12月28日(日)14:00

チケット料金は一般4,000円、シニア(70歳以上)3,500円、U25(25歳以下)3,000円、ペアチケットは7,000円です。すべての席は自由で、未就学児の入場はご遠慮いただいています。チケットはカンフェティで簡単に購入可能です。

この作品がもたらすメッセージは、観客一人一人の心に響くことでしょう。ぜひ、未来のステージで、歴史を背負った物語に直接触れてみてください。


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